『I LOVE YOU 』に続いて恋愛アンソロジーをまた一つ。
同じ祥伝社から出ている『LOVE or LIKE』です。
- LOVE or LIKE/石田 衣良
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
≪収録作品≫
リアルラブ? 石田衣良
なみうちぎわ 中田永一
ハミングライフ 中村航
DEAR 本多孝好
分かれ道 真伏修二
ネコ・ノ・デコ 山本幸久
はっきり言って全体的なレベルは『I LOVE YOU』より格段に下がります。
でも、『なみうちぎわ』と『ハミングライフ』の二作を読むだけで十分元が取れる!!それ位、この二つはオススメ!!
中田永一は前作の『百瀬、こっちを向いて』も素晴らしかったけど、個人的にはこちらの作品の方がストライクど真ん中ですごく好きです。相変わらずちょっぴりミステリーを織り交ぜつつ、切なくてきゅんとなるラブストーリー。
今回のアンソロジーのテーマ「LOVE or LIKE」に一番合っていたお話だと思う。“あの感情”について色々考えさせられました。小太郎はほんとしんどかったろうなぁ。色んな意味で。でも、そのしんどさを感じさせない二人のやり取りが良かった。最後はちゃんとハッピーエンドだったし♪
中村航の『ハミングライフ』はほのぼのしていて、心が温まるお話。前回の『突き抜けろ』は好みじゃなかったけど、こちらはすんごい好き。
同じ作家さんでもこんなに印象が変わるんだなぁ。一作読んだだけで好き嫌いを判断しちゃいけないなって思わされた作品です。作中のイラストも可愛いし、交信の内容も面白い。私も誰かの営みを発見したり、自分の営みが他の誰かに幸せを与えられたらいいなって思いました。
っていうか、ウロレターやりたい!!(笑)
お気に入りの二作は3回も読み返したけれど、他は一回読んだだけで十分って感じでした。『分かれ道』と『ネコ・ノ・デコ』は何が言いたいんだかよく分からなかった。どの辺がLOVE or LIKEなんだろ?
衣良さんの作品もなんだかなぁっていう内容。俗に言う“セ○レ”とか“や○友”っていう関係に共感出来ないからなぁ。。。その時点でこの作品には感情移入出来ない訳であります。はい。
やっつけ的な文章って感じだけど、それでもはっとさせられる一文があるところはさすが衣良さんと言うべきか。本当に欲しいモノは手に入らない、ね。
全体的な印象はイマイチでも、『なみうちぎわ』と『ハミングライフ』という作品に出会えた事が大きな収穫。手に取って良かったと満足出来る一冊でした。本との出会いは一期一会。これからも素敵な作品と出会えますように☆
ちなみに、今回の装丁も鈴木成一デザイン室です(^-^)