こんにちは、正月でも特に何か特別な事をしたわけでもない中山です。
さて今年初めての「新人社員中山の疑問」は、ちょっと不思議な印刷「レンチキュラー印刷」について取り上げます。
そもそもレンチキュラー印刷とは?という所なのですが、見る角度によって絵柄が変化したり、立体感が得られたりする印刷物のことです。
いまいち、ピンと来ない方もいるかも知れませんが、よく食玩や駄菓子についてくるおまけのカードやシール、コレクション性の高いトレーディングカード、映画館のグッズ、最近では名刺などでも使われていたりします。
よくよく探して考えてみると結構身近に存在するレンチキュラー印刷ですけど、ではどういった仕組みで印刷されているのでしょうか?
レンチキュラーレンズというカマボコ型の凸レンズがライン状に連なったレンズシートに特殊なソフトよって2つ以上の絵柄をライン状にして1枚の画像に合成した印刷物を貼り合わせて印刷します。
(ちなみに、量産の場合はレンズ裏面に直に印刷して製造されていることが多いです。)
レンチキュラー印刷の要と言っても過言ではない「絵が変わる・動く・立体的に見える」技術なのですが、これはレンチキュラーレンズと言われるものが深く関わってきます。
レンチキュラーレンズには2つの種類があり、その分類は「線数」で決まり単位を「LPI」と表記し、1インチ幅(約2.45cm)に連なるレンズの本数を示しています。
75LPI・100LPIなど線数が多いものは「薄型レンズ」、20LPI・40LPI・60LPIなど線数が少ないものは「厚型レンズ」と2種類に分類されます。
・薄型レンズは、レンズ目が細かく繊細な表現ができるので、手に持って使用するアイテム向きです。
・厚型レンズは、レンズ目が大きいため3D効果を強調する場合や離れて効果が見えるので大判サイズの印刷物やポスター向きです。
では、実際どうして絵が変わったり、動いたり、立体的に見えるのかというと、まず「絵が変わる」についてなのですが、これはさっきチョロット書いたのですが2つの画像を合成する際に互い違いに配置していくことによって、レンズを通した時に角度を変えて見ると絵が切り替わる仕組みです。
次に「動く」についてなのですが、これも基本的には「絵が変わる」のと同じ仕組みなのですが、違いとしては合成する画像が複数枚になり少しずつ動きの変化する画像を使用していることです。
最後に「立体的に見える」についてなのですが、これは人間の目の仕組み「両眼視差」の特性をレンズによって再現させています。
両眼視差というのは、人間は右目と左目で微妙に異なる像を見ているため、この微妙にズレた像を脳内処理・判断することで立体と認識します。
バーッとレンチキュラー印刷について見てきましたが、結構奥が深いのだなーと感じたのが第1印象です。販促などでしか中々使うことはないかと思いますが、生活の中で見かけたり何かノベルティを作成する時などに役に立つかも知れません。
ちなみに名刺をレンチキュラー印刷している方も結構いらっしゃるようで、何度か展示会お見掛けしたことがあるのですが、個性的でインパクトは物凄かったです・・・
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