ふたをひょいと取ってのぞくと、澄んだスープの中に、
じゃがいもとにんじんとセロリとかぶとベーコンのかたまりがしずんでいた。
おいしそうだねっ、と騒ぐとちかちゃんはすぐオレンジ色の冷蔵庫の冷凍室からバゲットをとりだし、
オーブンであたためはじめた。
スープも熱々にして、ベーコンは一人ぶんに切って、うどんなんかを食べる感じのどんぶりによそってくれた。
料理は凝ってるけど、容器には凝らない人なんだなあ、とあたしは思いながら、ちかちゃんのスープを飲んだ。
すごくおいしくて、あたしは思わず舌を鳴らしてしまった。あっごめん、と言うと、ちかちゃんは、にっと笑った。
それから、自分も、たったっと舌を鳴らしながら、見る間にどんぶり一杯のスープを飲みほした。

川上弘美 - ざらざら「桃サンド」より

$Either/Or

ということで、この料理はなんだろう、ポトフというのかな。
実家に帰ったらたまねぎとじゃがいもをもらったので、作ってみた。
うちにもスープ皿というシャレたものはなくどんぶりしかないので必然的にどんぶり
かぶは入ってないし(代わりにたまねぎとアスパラガスが入っている)バゲットじゃなくて食パンだけど、
大変おいしゅうございました。たったっ。