mixiかなんかでTFCの新譜が出ると知って、すっかり忘れていた。
amazonで注文し、なんとなく待ちきれなくなってニコニコに上がっていた新曲を聴いた。

イントロからハッとした。忘れていた大事な事を思い出したような気持ちになった。
TFCを聴くとどうにもナイーヴになってしまう。いろんな事を考えてしまう。

最初に聴いた時は、8年くらい前か、ハウデイ!を聴いて、「ふーん、意外に聴きやすいな」と思ったのを憶えている。
アズテック・カメラとかエコー&ザ・バニーメンみたいな、耽美なニューウェーブバンドだと思っていたのです。
でもずっとずっと「近い音」だった。
「うおお、これはすごい」とか、すぐに思ったわけじゃない。
「ふーん」と思いつつ、鼻歌のように聞き流していた。
日常を過ごす中で、TFCの音はいつもそこにあった。
いつも、きれいなメロディとコーラス、ちょっぴりやさぐれたギターを鳴らしていた。
俺はそれをいつも「ふーん」という気持ちで聴いていた。

いつしか、時々、TFCの曲を聴くとめちゃくちゃに泣いてしまいたい様な気分になる事があった。
大人になって、クソみたいな事がたくさんあった。楽しかった事も、たくさんあった。
長い付き合いだけど、決して距離が縮まる事のない女と一緒にいる時のような居心地の良さを、
TFCは俺にくれた。
最初は「ふーん」だったのが、長い時間つかず離れずしていたら、大事なものになっていた。
そういうのって、なんか、いいじゃん。ね。