先ず、買い目はこれ。

単勝 7


中山競馬場にて、年末に行なわれるグランプリレースであり、豪華メンバーが揃うドリームレースでもある有馬記念。

出走メンバーが発表される以前に、このレースに出てきたら単勝で買おうと決めていた馬が2頭いた。


1頭は、鞍乗には世界的名騎手スミヨンを配し、この年、現役最強を目指していた4歳牝馬ブエナビスタ。

もう1頭はその年、馬券的に相性良かったデムーロ騎手を配した、皐月賞を勝った3歳牡馬ヴィクトワールピサ。



出走メンバー・枠順が発表され、ブエナビスタは4枠7番。ヴィクトワールピサは1枠1番。


これで大いに悩んでしまった・・・


ブエナビスタ、天皇賞・秋を全く鞭を使わず楽に勝ち、前走のジャパンカップは2着とはいえ降着の結果であり、実際は1位入選。

能力では牡馬に全くといっていい程、引けをとらない存在だった。


対するヴィクトワールピサ、中山競馬場では2戦2勝。内枠に入れば、狭いところからも抜け出てくる抜群のレースセンスを感じさせるフットワークを発揮させる。

また、この年の3歳世代は最強世代とも言われていた。そんなメンツの中、クラシックレース『皐月賞』を勝ち、日本ダービーでも3着。前走のジャパンカップでも3着だった。


斤量はというと、4歳牝馬と3歳牡馬では同じ55㌔。


・・・悩みに悩み、決断したポイントは1点!・・・牝馬が勝った馬券を買おう!と腹をくくり、購入した馬券は始めにあげた通り。


『’10年 有馬記念』レース結果

1着 ヴィクトワールピサ 牡3歳 55㌔ 2人気

2着 ブエナビスタ     牝4歳 55㌔ 1人気

3着 トゥザグローリー  牡3歳 55㌔ 14人気


レース結果を知った当初、馬券の相性良かったデムーロ騎手か・・・と思ったが、よくよく突き詰めて考えて見ると、ヴィクトワールピサの方が、その馬自身のことを知っていたな~ってことに気付いた。デビュー戦、武豊騎手が乗っていたってのもあり、目をつけていて、その後もずっと追いかけていた。

一方、ブエナビスタを追いかけたのは3歳牝馬クラシック『桜花賞』以降からだった。ただ、強い!って程度だったかも知れない、今思うと。


狙い・・・いや、期待の馬が1枠1番という絶好枠に入った。この時点で、本当はヴィクトワールピサに夢を乗せ、喜びを分かち合える馬券を買うべきだったんだなと思った。

しかし、後悔っていうものは無かった。反省点はあるが、しかし、ブエナビスタをよりよく知るってことでは、良い機会だったのも確かなことだった。


しかし、まさか、明くる年の『’11年 ドバイワールドカップ』で、ヴィクトワールピサが勝つなんて、当時は知る由も無い・・・『’10年 凱旋門賞』での7着以降、ホント強くなったよなぁ・・・