今日の甲子園、第一試合…常葉菊川・福知山成美だ。

どちらも得点無しだが福知山のピッチャーは調子良く、五回途中までノーヒットに抑えていた。鍔迫り合いが続くも、福知山有利に見えた。七回裏には福知山が一点取り、このまま完封すると見ていた。

しかし八回表にそれは起こった。

場面はワンアウトランナー一塁三塁。代走に送られていた一塁ランナーが盗塁、キャッチャーはセカンドに送球するが悪送球。その間サードランナーがホームイン。そのボールがセンターまで転がった、この一瞬のスキをつき盗塁したランナーも一気にホームイン…これが決勝点となり、常葉菊川が勝利した。ヒットも犠打も無い、かなり稀有な得点だった。

ピッチャーが崩れた訳でも無く、打線にやられた訳でもない。プロ野球でも見掛けるキャッチャー悪送球。このたった1つの出来事で試合が決まってしまったのだ。

打って得点あげるのが野球だが、この展開、サッカーやバスケットの見ているかのような感覚だった。1つのパスミスにより失点する展開だ。しかしこの展開はやはり野球ではそうそう無いと思う。少なくとも私は、これで試合が決まったというものを初めて目にした。

たった一瞬のミスで試合が決まることもある…野球の奥深さ・恐ろしさを感じた試合だった。