私が競馬を知ったキッカケの競走馬であり、私の一番好きな競走馬だ。

種牡馬(父馬)は『皇帝』シンボリルドルフ。現行のグレード制初の無敗の三冠馬である。『帝王』が付されたからして期待の程が窺い知れると思う。

産まれつき脚が外へ拡がりすぎていて不安視されていた時期もあったが、牧場の柵を軽々と飛び越えてしまうバネの持ち主だった。

デビューである新馬戦から連勝し、『皐月賞』と3歳馬の頂点『日本ダービー』を制覇、二冠を達成するが骨折が判明し長期休養せざるを得なくなる。

翌年4歳、復帰戦は勝利するが天皇賞(春)ではメジロマックイーンに敗れ、再び骨折・半年休養する。

休養明けの秋、ジャパンカップで復活勝利、期待に答えたが次走有馬記念で惨敗し三度目の骨折。復活までに実に1年、つまり5歳の有馬記念まで経ることとなる。

4番人気で迎えた有馬記念。期待されつつも不安は拭いきれない注目度といった人気だが、激走をみせた姿には骨折や長期休養を全く感じさせないものだった…見事に勝利をおさめた。


人間も生きている限り、順風満帆な日々とは言い切れない時・場合もあると思う。

しかし私にとって『トウカイテイオー』の存在は『復活』の代名詞であり、斯くありたいと思う訳で。

金を賭けなくても競馬を見たり競走馬に注目する理由に、第二のトウカイテイオーを捜しているところが大きい。
最多18頭によるレース。年齢差・ハンディキャップのあるレースだ。
勝つ確率は1割にも満たない…まるで負けることが宿命とも言えそうな環境の下、勝ちを目指して調教を積む競走馬には、敬愛なる眼差しを向けずにはいられない。


上から目線では、決して無い。
むしろ『コツコツ真面目に』精神にこそ光あれ!です(笑)