エアバスが米特許商標局へ、座席のベルトの装着位置が調節可能なシートを出願しました。
これなら、体格の大きい乗客などでもベルトをきちんと装着することができるそうです。
現在、飛行機の座席は、体格の大きい人も小さい人も、一律に同じ座席に座っています。
しかし、これではやはり体格の大きい人は不便だし、その隣に座った人も圧迫感を感じます。
このシートが普及すれば、乗客みんなが快適に空の旅を楽しめるかもしれません。
特許というと、一企業が技術をずっと独占してしまう、というイメージをもたれている方が多いかもしれません。
中には、特許は害悪だから、廃止すべきと言う人も。
しかし、特許法の法目的には、発明の「保護」だけではなく、「利用」も並列に掲げられていますし、実際、イノベーションを促進しているのは、特許制度であるといえます。
特許権の存続期間が、出願日から20年と限られているところが、ミソです。
もし、特許制度がなければ、どうなってしまうでしょうか。
当然ながら発明意欲もわきませんし、隠せる技術であれば、多くの発明が永久に世に出ることなく、営業秘密となってしまう可能性もあります。
すなわち、素晴らしいアイデアは、「一定期間の独占」という利益を認めるからこそ、世に出てくるものといえます。
そして、権利の消滅後は、その発明を誰でも実施することができるようになり、社会の利便性向上や、さらなる技術発展に貢献するのです。
ややポジショントークになってしまいましたが、特許にはこういった側面もあることを知っていただきたいと思い、書きました。
なお、特許制度があるからこその問題(パテントトロールなど)があることも事実。
これについては、私も何らかの対応が必要だと思います。
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