20141025
半神
韓国語上演で、日本語訳を同時に聞きながらの観劇に最初は苦労したが慣れればそこまで気にならなかった。だけどやっぱり韓国語そのままで聞けたらもっと違ったんだろうな、と思った。
半神の稽古場、半神の世界、バケモノの世界を行ったり来たりしつつも全ての世界が繋がっていて引き込まれた。脚本なのか、演出なのかわからないが、クスッと笑えるところがいくつもあってエンターテイメントとしてもとても面白かった。
同じセリフが複数回出てくることで伏線回収していく様が本当にみごと。日露戦争のワードが出てきたときには「おっ⁈」と思ったけど、それは日本語訳バージョンだけなのか。
そこから気づかされたことでいうと、日本と韓国も政府やマスコミによって睨み合って仲が悪いように見られることが多いけどもともとはひとつ(の大陸)だった、みたいなメッセージを勝手に受け取ってしまった。
こうやって、2カ国が交わっているということをマリアとシュラに重ねて悲しいような感動するような不思議な気分だ。
愛されるマリアは、シュラがいてこその存在であったこと、そんなマリアを邪魔だと思って孤独になりたかったシュラだが、実際になってみるとマリアが恋しくなって、その2人の結末にも気づかぬ間に涙が流れていた。
あい あむ everything
野田秀樹さんの演出を初めて見たが、蜷川幸雄さんより分かりやすい演出でまた見たいと思わされた。
