こんにちは!
忠隈第一教室です
突然ですが、皆様はお子様の行う課題や遊びと聞いてどれだけのアイデアが浮かびますか?
私たちスタッフはお子様への療育として日々様々な課題や遊び、経験の場を提供させていただいております。しかし、お子様たちと関わる時間が長くなればなるほどどうしても活動のマンネリ化が進み、お子様たち自身も退屈さを感じてしまう…そこで、新しい遊びといった刺激を提供するのも私たちスタッフの腕の見せ所ですよね
というわけで、最近筆者がお子様たちとお試ししてみた遊びを一つ。上記の画像は何の絵かお分かりでしょうか?こちらは「たい焼き」の絵となっております
皆様お気づきでしょうが、紙の真ん中が切られており、左右で絵の感じも違いますよね。こちらですが、二つに切り分けた紙を別々の人に渡し、二人で一つの「たい焼き」を描いてもらったものになります。そう、こちらの遊びは「数名の参加者がお題だけを聞いて、それぞれが切り分けた紙に"意思疎通なし"で絵を描き、合わせて一つの絵を完成させる」という遊びなのです
こちらは「ピカチュウ」をお題に描いてもらったものです。体の上半分と下半分という考えは一致していましたが、どうやら向きは縦と横ですれ違ったようです
こちらは「りゅう」をお題に3人で挑戦してみたものですが、あえて左は隠させていただきました。どうやらこの二人は蛇のように長い胴体の龍を想像していたようで、繋がりもお腹と尻尾でしっかりマッチ
これであとは最後の一人が頭を描いていれば…
…ストリートファイターの「リュウ」でした‼︎
「りゅう」はドラゴンだけとは限らなかったと。これは流石に予想できなかった…でしょうか?
意思疎通できないこの遊びを成功させるコツはズバリ"一緒に絵を描く相手を理解する事"です。例えばこの遊びを何度かやっていれば、「あの人は頭側をよく描く」とか「この人は絵を大きく描く」と気づくかもしれませんし、普段からよく知っている相手であれば「あの人ならこんな風に描きそうだな」と予想できるかもしれません。先程の絵も、描いた子が「ゲームが好き」という事を意識できていたなら、「りゅう」と聞いてゲームキャラクターを想像するかもしれないと予想できたかもしれないですよね。
そういうわけで、この遊びには相手を意識する・相手を知るといった行動を促す遊びでもあったわけです
一見するとただの遊び、でもその裏に明確に意識された学びの視点を潜ませてこその療育ですよね
こちらの遊び、皆様も如何でしょうか?単純に面白い絵が完成する事を楽しむのもオススメですよ