こんにちは(^^)/

忠隈第二教室の石川です。

 

今回は、自己中心性バイアスについてのお話しをさせて頂きたいと思います。

 

いきなりですが、「私の気持ちがわからないの?」や「自分勝手に考えないで!」と言われたり、言ったことはありませんか?

 

心理学では、人が誰かの気持ちを自分勝手に考えてしまう理由が説明されています。

 

では心理学の実験を通して、考えてみましょう!

 

次の問題を読んで、質問に答えてください。

 

◇ハイカーの気持ちを考えて見ましょう◇

 

夏休みにハイキングをしていた3人組がいました。

途中で天候が荒れ始めたので、3人は森林地帯に移動して風雨をしのぎました。

天候が回復してハイキングの続きをしようとしたのですが、元の道がわからず道に迷ってしまいました。

だんだんと日も暮れ、持っていた食べ物と水も無くなってしまいました。

 

 

 

質問①:ハイキングをしていた3人にとって「のどの渇き」と「空腹感」はどちらがつらいと思いますか?

 

質問②:「喉の渇き」と「空腹」について、今のみなさんにとって辛く感じているのはどちらですか?

 

実は…この質問①と質問②は同じ答えになる人が多いと言われています。

例えば、質問①の回答が「喉の渇き」であった場合、質問②では自分にとって辛く感じているのは「喉の渇き」と答える人が多いそうです。

 

なぜそうなるかというと…

私たちは誰かの気持ちを考えるときに、自分の今の気持ちを参考にする傾向があるからです。

例えば、自分が今「辛いな」と思っていると、一緒にいる相手も同じように「辛い」と感じているだろうなと考えてしまう傾向があります。

相手の気持ちを考える時に、自分の気持ちをもとにしたり、参考にしたりして考えることを「自己中心性バイアス」と呼んでいます。

 

例えば…

夫婦の家事の割合を100で割り振ってお互いに考えると、ほとんどの夫婦が100%を超えたという実験結果があります。

 

旦那さん=50(夫):50(妻)の割合で家事をしていると考えている

奥さん=20(夫):80(妻)の割合で家事をしていると考えている

つまり、旦那さんが思う自分がしている家事の割合は50、奥さんは自分がしていると思っている家事の割合が80、合わせると120になりますよね?

 

このように自分の視点で物事を判断していることがわかりますね…(^_^;)

でも、自己中心性には、よい面もあります。

 

自己中心がない

自己中心性がある

相手の状態を吟味するので、相手のことを正確に考えやすくなる(*^-^*)

相手の状態をあまり吟味しないので、相手のことを雑に考えやすくなる(^_^;)

誰かに会うたびに吟味していたら、へとへとになる(^_^;)

吟味する手間が省けるので、へとへとにならない(*^-^*)

 

人は他者のことを考えるとき、自分自身を参考にしています。

そして人には、自己中心性によって他者のことを正確に考えられないことがあります。

ただし、自己中心性がなければ、自分が人間関係に疲れてしまうこともあります…(^_^;)

 

自己中心性バイアスは時には自分を守るための必要な手段なのかもしれませんね…(^^)

ただ、バイアスが存在しているということを理解することが大事ですね!