エオラさんが飼っていた白猫の ぽぅ が餌を食べなくなってしまった時期がありました。
エオラさんは「えさ」と言うと怒るので、「ごはん」と言わなければなりません。
エオラさんはパニックになって毎日死にそうなくらい悩んでいました。元気のないぽぅを見てエオラさんもどんどん元気がなくなっていきました。悩みすぎて疲れ果てていました。
ぽぅも十数年生きた老猫でいつ寿命が来てもおかしくない年齢だったので、エオラさんも覚悟していたかもしれません。
私もエオラさんの家(占いの事務所ですが)へ行き、ぽぅに直接会って様子を見てみました。
どうすればご飯を食べてくれるのかと、二人であれこれと試行錯誤してみました。ごはんの種類を変えたり、潰して水を加えて練ってみたり……。しかし、どうにもうまくいきませんでした。
私はふと、エオラさんに聞きました。
「ぽぅのごはん、食べたことある?」
エオラさんは「ない」と答えました。
普通はキャットフードを食べてみようなどと思う人はいませんよね。人間が食べるようなものではありませんし。
でも、本当に愛情があるのなら食べてみるべきだと思いました。自分が食べたこともないような「ごはん」を無理やり食べさせようとしているのはおかしいと思いました。
そこで、私はぽぅが食べようとしないごはん=キャットフードを食べてみました。
ぽぅの前で、ポリポリと食べました。
そんなに美味いもんじゃなかったけど、食べれないことはありませんでした。
食べたからといってぽぅが食べなくなってしまった原因がわかるわけでもありませんでしたが、やっぱり食べてみることは大事だと思います。
餌ではなく、ご飯なのですから。
その後もぽぅの断食は続いていたようですが、しばらくして「食べれるようになった」と聞きました。
そんなぽぅは飼い主よりほんの少しだけ長生きしたようです。彼女を悲しませないように、頑張って生きたのでしょう。
