離婚問題でもめているという三船美佳さんと高橋ジョージさんが話題になっています。私の知っているお二人の印象については、いつもテレビに二人そろって映っていて、とても仲好さそうにふるまっている明るくて幸せそうな夫婦という感じでした。

そんな元おしどり夫婦が今は離婚問題でもめているわけです。詳しい事情は知りませんが、頻繁に目にするニュースの記事を見ていて、表面的ではありますがいろいろと考えることはあります。

それらの記事の中に三船美佳さんのこんな発言がありました。

(離婚の決意について)父の三船敏郎さんの墓前には報告したのかという質問に対して三船美佳さんは、

「もう毎日、絶対見ててくれてると思うので、恥じないように侍魂でがんばっていきたいと思います」

と答えていました。

「サムライ魂で頑張る」と言っているのです。

なるほど、そんな気持ちでいるのなら離婚するのも当然だと思いました。

夫婦というのは、大黒柱としての主人タロットカード: 棒のキングがいて、それを支える土台としての妻タロットカード: ペンタクルスのクイーンがいるからこそ成り立つのです。夫が侍魂で頑張るのは当然としても、妻までもが侍として夫に並び立つ存在となってしまったら、二人の侍は主権を争って斬り殺し合うことになるでしょう。

一家に二人の侍が同居することはできないのです。

そして、主人を支えるべき妻がいなければ家庭は土台を失って崩れ落ちてしまいます。

タロットカード: ⅩⅥ 塔

妻が妻としての役割を放棄し、自ら主人になろうとすれば確実に家庭は崩壊するでしょう。これは夫婦としての最悪のパターンですね。

タロットカード: ⅩⅨ 太陽タロットカード: ⅩⅦ 星芸能人の夫婦の多くが離婚することになるのは、どちらも自分が注目を浴びる存在でありたいという欲求が強いからだと思います。自分は空高く輝く星や太陽であり、足元で主人を支える妻の役目など性に合わないのです。だからこそ彼らは華々しい芸能界にいたわけで、結婚して引退したとしても性格はそう簡単には変わらないでしょう。

とはいえ、必ずしも女性が妻として夫を支える役割でなければならないという決まりはありません。女性の方が主人となるのなら、男性がそれを支える妻役を担ってもかまわないのです。三船美佳さんが侍魂で頑張るというのなら、高橋ジョージさんが妻役として彼女を支えればいいだけのことです。

肝心なことは、夫婦二人とも主人となるのではなく、必ずどちらか一人は妻として主人を陰で支える役割を全うしなければならないということです。結婚するということはそういうことなのです。それができないのなら結婚しても幸福な家庭を維持することができず、すぐに離婚するだけです。

侍のような高い志を持った主人と、それをしっかりと支えることのできる忍耐強い妻がいてこそ家庭は守られ、主人の輝きも増すのです。

これは芸能人の夫婦に限った話ではありません。多くの離婚問題でもめている夫婦や、喧嘩ばかりしている恋人同士にも言えることです。

男女平等という価値観は間違ってはいないでしょうが、男も女も自分が一番輝いていたいと思うだけなら結婚などすべきではありません。でも、それでは誰も結婚できなくなり、子供も生まれず、人間社会そのものが崩壊してしまいます。

妻であることは主人よりも劣っているということではありません。妻の存在こそがこの社会を護っているのです。かつての価値観では「女は強い」などと言われることもありましたが、妻役が女性であれ男性であれ、強くなければ護れないからです。

タロットカード: Ⅷ 力

男性同様に社会進出したいという欲求は、本来強かったはずの女性を弱体化させているのかもしれません。妻役が弱体化し家庭を守る者がいなくなれば離婚する夫婦が増えるのも当然です。

男性のように強くなりたいと思う気持ちが逆に女性を弱くしていたなんて考えもしなかったでしょうが、それが現実なのです。

女性が野心を持って男社会に飛び込んでみても長続きしないことが多いのは、足場を支えてくれるパートナーに恵まれないからでしょう。独身で戦い抜くにはこの世はあまりに厳しすぎます。かといって、女主人を全力で支えてくれるような妻役に徹することができる男性は今の社会においては特別な存在だと思います。今はまだ、社会的にはそういう価値観が育っていないのです。

女性の社会進出ばかり重視されて、男性が働かずに家に引きこもって主婦をしているのは「ヒモ」などと馬鹿にされがちですが、そろそろそういう価値観も変えていかなければならないでしょう。妻として主人を支えることはとても大事な役目なのです。

日陰で主人を支える妻であることに誇りを持ってほしいと思います。そして、主人は妻への感謝を忘れないことです。

自分の輝きは、妻の「お蔭様」なのですから。