マルナン閉店 | 意識在るが故

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世界一嫌いなヤツが自分だと気がついて3年。未だに好きにまでは行ってない。
だけど、試行錯誤している自分は嫌いじゃなくなってきたよ。

このところ仕事が忙しくなってる。


工場のほうは、まだ、それほどでもないんだけど


設計はぜんぜん追いつかないよ。


今月いっぱいで描き上げなきゃならない機械が


おそらく300時間かかっちゃう(w


真面目にやったら失敗しそうなんで


ちょっと手を抜いてやりましょうか。


あ、機械の性能には影響しないからね(w




で、寝酒を一杯と思ってノートを開いてYahooのトップページを見たら


「渋谷の老舗洋裁生地店「マルナン」閉店へ-71年の歴史に幕 /東京」


あ・・・マルナン


服地屋さんなんだ。

渋谷の109のより駅前にある。


オレの母親は若いときからずっと洋裁をやってたんだ。


お客を自分で持って


かなり高い仕立て代をとって


お針子さんもいたよ。



マルナンは服地の仕入れで、かなり行ってたんだよね。


荷物持ちとして、小学校高学年くらいから付き合わされてた。


持ち切れない時も合った(w



母親がマルナンで生地を見てるとき


オレはヒマになっちゃって


渋谷の町をうろつくしかなかったんだよね。


'70年代の渋谷だからねぇ(w


もちろん、まだ109なんてなかった。


向いの地下の本屋にいても


30分もすれば飽きちゃう。



小学生だけど、センター街とか行っちゃう!


ストリップ小屋の前でダンサーに遊ばれちゃう!


今考えるとろくな小学生じゃないね(w




今の109の西側に


普通の2階建てくらいの小料理屋があったんだ。


ちょっと大きな植木とかあって


子供心に粋なお店だなぁって思ってた。



まだ開店していないお店の前に水を打つ和服の女将さん


目が合ったとき


なんか怒られたような気持ちになった。




109の建設中


109を囲う高い塀に押されるような状況で


もの凄く窮屈な感じで佇む店を確認したことがあった。


その店を見たのはそれが最後だったような気がする。



40年以上昔の記憶が蘇ったよ。


今はマルナンに行く事もなくなったけど


(あ、娘のコスプレ衣装の生地はほとんどネットで購入)


見慣れたあの店がなくなるのは感慨無量だよ。


おつかれさま。


たくさんの夢や希望や愛を見えないところから支えてくれて


ありがとうって言いたいよ。