no支ot
沈むが早いと夜の中から
虫たちいきを吐く
不安の影は細く風も吹き返し
使われない煙突の影だけ浮かび
上がって来たよ
そんなに遠い時代じゃない
行き交った航路の貨物船も
姿を消してから
河口の泡光ってる
空地の下の枯れ草の中
電灯に並んだ虫の声
冬まだ来ないと
しきりに羽ばたいて
飛行を試みて落ちる
港の奥
・・・
昆虫の世界も冬に向かって姿を見せなくなって行く頃、
港湾の草地の照明の下で、温かな土から顔を出していた虫たちの羽ばたきがあり
遠方のライトの線条が交差していった。
https://youtu.be/P7fLIUYHbG4