その保育園は、お寺の中にあり住職さんが園長先生、奥さんや娘さんが先生をしていた。
園児数は100人を超える、この辺りではマンモス保育園だった。
親族の他に普通に働いてる先生たちもたくさんいた。

のん子を担任してくれるのは 園長の姪だと言う若い先生。今年初めて担任をもつと言う、キャピキャピ~っとした明るい先生。
幼稚園での事をどこまで話すか悩んだ。
表向きは働くから転園で、まさか退園を勧められるほど幼稚園で問題児だったなんて、担任も保育園も知らない。

何も言わないで、また色々言われるのもイヤだけど、のん子をよく知らないうちにアレコレ話して、先入観で見て欲しくない気持ちもあった。
そして、のん子の幼稚園での行動は、きっとのん子にとって幼稚園や先生やお友達が合わなかった 。環境が悪かったんだ。
だからここでは大丈夫かもしれない。
そんな私の身勝手な思いが何より強かったのかもしれない。

結局、マイペースで、集中すると周りが見えなくて、行動もみんなより遅くて、迷惑をかけるかもしれません。

とだけ伝えた。
先生は『大丈夫。子供はみんなそうですよー。』と明るく笑ってくれた。

言った方が良かったのか、言わない方が良かったのか、解らない。
でも、少人数の幼稚園で重箱のスミまでつつかれるより、大人数でザックリの方が、私には良かったかもしれない。