年が明け、のん子は年中さんになった。
園のママ達との空気は相変わらず。
のん子も、幼稚園側からの成長が見られたと言う事もない。

ユリカさんは、私を無視したり避ける事はなかったが、のん子の事を根掘り歯堀り聞かれるようになった。
心配して…と言う感じではなく、興味本位。並行して言ってくる カリナちゃんの話も 自慢としか思えない内容で、言い方は悪いけど、のん子と私を見下しているような バカにしているような。

そんな風に感じた。
私はユリカさんから離れたかった。
ユリカさんの周りにはいつも 沢山ママ達がいた。
どうして?
妬んでしまいそうな自分がいた。

もう居場所がどこにもない。

そんな時だった。
私が学生時代5年間アルバイトしていた店の当時の店長に偶然出会った。
他愛もない思い出話をした後、店長の奥さんが小さなカフェレストランをオープンされたそうで、人手が足りないから、働かないかと言われた。

当時私と同時期にバイトしてた子にも声をかけて、今1人手伝ってるとか。
奥さんの事は全く知らないけど、店長はとても良い人で バイトからもとても慕われていた。

のん子の事に加えスバルもまだ1歳になったばかりで、預ける所もなく、旦那が賛成する訳もない。
冷静に考えれば ムリに決まってる。
でも あの時の私は自分を認めてもらえる場所が欲しかった。
後先考えず『働かせて下さい。』
と言って連絡先を教えてもらった。

だけど、この奥さんが私にとってはユリカさん2号とも言うべき人で、手伝ってるという1人が辞めたいと思っていて、だからピンチヒッターで私だったのだ。

更に恐怖は続く…(T_T)