ビートルズの最後の新曲『Now And Then』がリリースされて、それと同時に「赤盤」「青盤」が発売50周年ということで、ほぼ同時に2023エディションとして発売になりましたね!

Now And Then』については、ジョン・レノンが1970年に作曲した曲で、それをだいぶ経ってから、ジョンが自宅でテープレコーダー(モノラル)で録音した音源から、AIの技術を使って、ジョンの声だけを取り出して作ったそうです。

その以前にも『Now And Then』はトライしたことがあるそうですが、個人のテープレコーダーで録音したものなので、ノイズが多くて商品化できるレベルではなかったそうですが、最近のAI技術によって、ノイズを取り除いて、ジョンの声だけを取り出すことに成功したそうです。凄い技術ですよね!

でね、そのAI技術を使って、今回、「赤盤」「青盤」が2023エディションとして発売されたのですが、リマスターというよりリミックスがほとんどなので、ただ高音質になったのではなく、ミックスダウンし直しているので、作り直したと言っていいと思います。

私の憶測なのですが、AI技術を使って作り直すということは、当時は4トラックくらいのテープで録音していたので、すべてのボーカル・楽器をバラバラのトラックに収めることはしていないと思うので、そのボーカル・楽器をすべてバラバラに取り出して、再度リミックスし直したのではないか?と思うわけです。これって凄くない?




実際聴いてみると、「ラヴ・ミー・ドゥ」は、オリジナルはタンバリンの音がかなり前に出て聞こえていましたが、ちょっと引っ込んで、バランスのいい音になっています。そして、音に奥行きが出ている感じがします。(でもオリジナルをよく聴いている人でないと違いは分からないかも?)

ただですね、以前のリマスター盤の記事に書かれていたことですが、本当はもっと高音質にすることが出来るそうですが、オリジナルのイメージが大きく変わってしまうことを心配して、高音質化は手加減しているそうです。

ファンにしてみれば、「いやいや、そんなこと気を使わなくていいから、最高音質で聴かせてよ!」って思うのですが(笑)、やはり、オリジナル盤へのリスペクトなんでしょうね?

でね、もう一つ、今回2023リミックスをしているのは、「赤盤」は全曲なのですが、「青盤」は一部の曲のみです。

その代わり、「赤盤」「青盤」とも以前入っていなかった曲が何曲も追加されています。



「赤盤」の続きです。




こちらは「青盤」の『Magical Mystery Tour』(2023 Mix)

「青盤」の2023リミックスの曲は少ないですが、その中から2023リミックスの曲です。オリジナルと聴き比べると、透明感・奥行き感が全然違いますね。(^^) 

でもオリジナルのイメージを変えないように、手加減している感を感じます。(^^)




最後は、ビートルズの最後の新曲として先日リリースされた『Now And Then

個人的な感想としては、今風のしっとりしたアレンジなので、当時のビートルズのサウンドを意識的に作り出してもらいたかったですね。(ゴメン!m(__)m)

もしジョージ・マーティーンさんがいたら、このアレンジにはならなかったのでは?って思いました。(^^;

ただですね、このミュージックビデオのクオリティが凄すぎです!('Д')

昔の映像から人間だけを切り取って、今のポールやリンゴの中にジョンがいるシーンなどは、貼り付けた画像には見えないですよね?違和感なくそこにいるみたいですよね?ジョンが手を動かすと、今のポールが使っているマイクスタンドにジョンの手の影が入ります。凄くない?


最後はTV映像のものだと思いますが、4人がお辞儀をした後に、スッと消えて、ビートルズの最後を締めくくる印象に残るシーンになっています。

どうやって4人を消すんでしょうね?しかも違和感なく!ジョンを見てみると、ジョンは消えても、ジョンのギターに繋がっていたケーブルだけが残っていますので、4人が登場する前の映像と合成したものではなく、人間の技術で、4人だけを消したものと思われます。凄すぎ!('Д')

(後日分かったことですが、この『Now And Then』の制作には、ジョージ・マーティーンさんの息子さんのジャイルズ・マーティンさんがプロデューサーとして加わって制作したそうです。「父だったらどうしただろう?」と考えて、お父さんが一番好きだったストリングスアレンジを選んだそうです。)



それにしても、ビートルズの話題って絶えないですね!解散して53年も経っているのに、未だにコピーバンドもたくさん出て来るし、リマスター盤も出て来るし、新しいビートルズグッズも販売されるし、ビートルズの曲をテーマにした映画『YESTERDAY』など、ビートルズの熱って冷めることがないのでしょうか?(笑)

世界に大きく影響を及ぼしたアーティストは、私の個人の感覚ですが、『エルビス・プレスリー』『ビートルズ』『マイケル・ジャクソン』だと思っています。

その中でも、社会を変えた、人の価値観まで変えたアーティストというと、『ビートルズ』しかいないと思っています。

といっても、『エルビス・プレスリー』の音楽を聴いて、ジョンもポールも音楽を始めたらしいので、『エルビス・プレスリー』がいなかったら、『ビートルズ』は出て来なかったと思いますので、影響しあっているわけではありますけどね。(^^)
 

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AI技術を使って実現した今回の『Now And Then』と「赤盤」「青盤」。AI技術もまだまだ発達するでしょうから、過去のアルバムも全部新しいリミックス盤が出て、話題になる可能性はまだまだありそうですね!

途絶えることのない『ビートルズ熱』どこまで続くのでしょうか?

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お時間がある方は聴いて下さい。


AIの技術とはっきり表記されてはいませんが、ビートルズのアビーロードのメドレーの部分のボーカルの音声だけを切り取った音源です。凄くない?


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