かの有名な、MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)のピアノ奏者、ション・ルイスのアルバムです。
彼は、元々クラシックにも傾向していたそうで、そのことは、彼のファンにはよく知られていたそうです。

そんな彼がバッハを演奏したアルバムをご紹介致します。

雑貨と音楽とGoods-ジョン・ルイス1

プレリュードとフーガ Vol.3

まず、聴いて最初に思ったことが、「クラシックなのかジャズなのか分からない感じ」とでもいうのでしょうか?

一般的なクラシックをジャズアレンジした演奏というのは、最初に主旋律を弾いて、その後メロディーを少しずつ崩してジャズになっていくというパターンなのですが、彼の演奏は多分楽譜をそのまま弾いているにも関わらず、ジャズっぽい・・・という感じなんです。

・・・というか、クラシックをジャズっぽく弾くチャレンジは、いろんな人がやっていますが、最初は100%クラシックで、後半は100%ジャズになっちゃう人がほとんど。

(どうして、そうなるか?というと、ジャズは本来崩して自分なりに演奏するものであるから、崩し始めた瞬間にクラシックじゃなくなってしまうんですね。)

で、そんな演奏の私の感想は?といいますと、「目新しさ」と「チャレンジ精神」は評価しますが、作品としての完成度というと50点くらいがほとんど。目新しいだけで、芸術性というか、作品としての魅力に欠けるんですよね。・・・分かりやすい言い方をすると、何回も聴きたいと思わない!

彼の演奏は?・・・というと、最初から最後までず~~~~~っと、ジャズなのかクラシックなのか分からない演奏なんです。

なので、ある意味、とっても難しいチャレンジに成功した事例ではないかと思います。・・・というか、クラシックをこんなにも自分なりに解釈して、ジャズとして弾ける人は他にいないと思いますね。大げさかも知れませんが、これはとてもスゴイことだと思います!

多分、クラシックの知識もジャズの知識も両方を持ち合わせているのだと思います。
そして、どちらもしっかり身についているのではないでしょうか?

そして、これは卓越した才能と技術・知識の賜物だと思います。天才!と言っていいかもしれない!


このアルバムは「プレリュードとフーガ 」シリーズ4枚のうちの、私が一番好きな3枚目のアルバムです。
朝、寝起きにかけて、心地よい朝を迎えるのに向いているかも知れません。とても暖かいサウンドですよ。

Amazonで内容は確認出来ますが、試聴が出来ないのが残念。
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ジョン・ルイス / プレリュードとフーガ Vol.3


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