息子が休養生活に入って、学校に行かなくても、生活リズムを保つために
朝起きて、昼活動するようにしていた。
なので、朝起こせば起きるし、午前中動画制作して、午後散歩に行って、
にこにこして私と普通に会話するし、いつものお手伝いもしてくれて
「私が学校行かんでもどうでもええって言ったことで、うつ病も治ったんちゃうか?」と
軽く思っていた。
しかし、ある朝、息子は起きようとしなかった。
話を聞くと昨夜は遅くまでネッ友とゲームをしていたらしい。
昨夜は、というが毎晩である。
私はそれを聞いて、無性に腹が立ってしまった。
「せっかく病気を治すために朝起きることが大切って言ってるのに、深夜までゲームをしていたら
起きれるわけがない。ネッ友との深夜までのゲーム、これがすべての悪の根源や!!」
そう思ったら、即行動の私。
その日の晩に息子に説教した。
「ゲームをやめろとは言わない。でも遅くとも23時には止めて、寝る準備をして24時には寝るようにする。
ネッ友とやってると途中で止めるのが難しいのだったら、平日夜はネッ友とはしない。
朝は早く起きる。午前中図書館に行って読書。昼食べて午後は散歩したり動画制作する。」
「あなたが学校に戻るにしても就職するにしても、まずは体つくりをしっかりやってからでないと
その先には進めないんだから!」
私は暴走した。
翌朝、息子はやはり起きなかった。
それでも私は何度も何度も声をかけた。
すると息子が、絞り出すように一言を放った。
「ぼくだってがんばってないわけじゃない」
私は、気づいていなかった。
息子ががんばっていたことを。
私が学校を行かんでもいいって言ったことで息子は気持ちが楽になったわけではなかった。
そう言ってくれた私に気を使って、にこにこしていたのかもしれない。
朝も私が起こすから、起きていたのかもしれない。
私の中では学校に行かなくて済むんだから、そのくらいは維持しなさいよと思っていた。
でも、彼の中では「そのくらい」ではなかった。引き続き、相当頑張っていたのだ。
なにやってんだよ、オレ。
うつ病患者に気を使わせるなんて。
そんな苦しい言葉を聞いて何も言えず、私は、そのまま黙って息子の部屋を出て仕事に行った。
仕事中もずっと反省しいてた。
「言い過ぎた。完全に言い過ぎた。追い詰めていた。調子に乗っていた。」
昼休み、帰宅するまで私は息子が自殺してやしないかと不安になった。
帰宅して、恐る恐るリビングに入ると、
ひょっこり息子が出てきた。
息子「まだ寝てると思った?」
いやいや、死んでるかと思ったわ・・・
母「うーん、どっちかなと思ってたよ。それより、ごめんね。あれやれこれやれって言い過ぎた。もう何も言わないから。」
息子「うん、まあ、図書館はちょっときついなって思った。でも筋トレ(腕立てと腹筋)は毎日続けるし
お風呂掃除と洗濯もこれまで通りやるよ」
よかった。生きててくれて(涙)
私が暴走する理由を考える。
私はゴールを設定するとそれを最短で叶えようとシャカリキに張り切ってしまう。
やれ、と言われたことは喜んでとことんやる。
でも、やるな、と言われたことをやらずにいることは苦手だ。
要するに、息子に余計なことを言わずに温かく見守ることが苦手なのだ。
なので、息子のことに関しては、ゴールを設定するのをやめた。
先のことを一切考えない。
今日を楽しむ。
それだけ。
和解したとはいえ、彼は中等度のうつ病である。
笑顔を作ってしまう仮面うつ病というものもあるらしい。
いまでも無理をしているのだろう。
だから、極端な話、彼がいつ命を絶ってもおかしくない状況は続くのだ(極端な話)。
そう考えると、今、息子と笑って話せる時間がとてもとても貴重に思えるわけで。
今夜もおいしいもの、食べに行こか。
そういえば、薬の影響で食欲増進効果があるらしく、とにかくよく食べるようになった息子。
物価高騰の昨今、これも困った問題や。
今日を楽しむのも大変やな。