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スパイク・ ジョーンズ監督・脚本
『her/世界でひとつの彼女』

先日観て来ました!


ホアキン・フェニックス演じる主人公の男が、人工知能型OSの声に恋をしてしまう話。

"近未来の奇妙なラブストーリー" というテーマの裏には、
何もかもが便利になっていくことで 人と人との関わり方が簡易化されていく 現代社会に投じられたメッセージがあるように感じました。
SNSがあれば会わなくても友だちの日常を知れるし、音楽だって盤やプレイヤーがなくたってダウンロードすれば聴ける時代。
なんだか世の中に存在するすべてのものが、重みがなくて、曖昧で、実体のないものになってしまった気がします。
この映画のように、恋愛さえもバーチャルなものになる時代が、近い将来訪れてしましそう。

どんなに世の中が便利になっても、大切な人へ贈る手紙とか、つないだ手の温度とか、一緒に生きてる喜びとか、そういうものを愛おしく想える感情を忘れたくないなぁ。
友だちとのつながりもおざなりにしたくないし、音楽もCDショップやレコードショップで探して手に入れたいよ。(ひとり言)


スパイク・ジョーンズらしい、色使いや光の使い方のセンスが溢れる作品でした。
映像がとにかく美しかったー。














鑑賞中、終始、感じたことのない孤独と虚無感に襲われていました。
それはストーリーの内容からくるものなのか、泣きたくなるくらいキラキラと美しい映像からくるものなのか。

わたしはもしかしたら大都会の夜景に、"エモさ" を感じるのかもしれないです。
綺麗だけど作り物。まぶしいけど冷たい。
(またどうでもいいひとり言)







そういえば人工知能のサマンサ役を声で演じたスカーレット・ヨハンソンも、『ロスト・イン・トランスレーション』で、大都会(これは東京ですが)で孤独を抱える女性を演じていましたね。



わたしが『her』でうれしかったポイントといえば、今回も Yeah Yeah Yeahs の Karen O(スパイク・ジョーンズの元恋人)が楽曲提供をしていること!
劇中にホアキン・フェニックスとスカヨハが歌う "the moon song" というラブソング。
エンドロールでは Karen O が歌うバージョンが流れます。

作詞は Karen O とスパイクの共作。
胸がぎゅっと締め付けられるような、ピュアで、ロマンチックで、だけどいろいろなことを悟っているかのような切なさも見え隠れする歌詞。
過去に恋人同士だったふたりだからこそ描ける世界観なのかなぁ、と思ったり。
別れた今でもお互いの才能を必要とし合える特別な関係でいてくれていることが、ちょっとうれしい。
スパイクのポップな作風と Karen O のメランコリーな歌声の相性がやっぱり好きだから。






映画が公開された後に発表された、 Vampire Weekend のエズラをゲストヴォーカルに迎えたデュエット・バージョンも、うっとりする。
オスカーでもデュエットしてました。豪華だなぁ。





"マムアンちゃん" などで知られるバンコクの漫画家のタム君が、この曲に合わせたアニメーションも制作しました。映画のイメージとはまた違ったものだけど、この映像すごく好き。





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