感染性心内膜炎という言葉、じつは結構言いにくいです。「かんせんせいしんないまくえん」ですからね。
主治医の先生と話すときには「感染性心内膜炎」が主語になることも多いので、何度も何度も「感染性心内膜炎」と言うのはけっこうわずらわしいです。そのうち舌を噛んでしまいそう。
単に「心内膜炎」と言ってもいいのですけど、非感染性の心内膜炎もありますし、「IE」というもっと便利な言葉があります。
入院中、先生への質問で何度も「感染性心内膜炎、感染性心内膜炎」と言っていたら、それを静かに聞いていた先生が、
「IE。」
と助け舟を出してくれました。
なんて素敵な響きなのでしょう……
……って、そんなこと思うわけないです。
私の僧帽弁を破壊していた病気なんですから
ともかく、それ以来、もう面倒くさくて「IE」と言っています。
ちなみに私にとってIEと言えばInternet Explorerです(もはや使ってないけど笑)
……話が反れました。
それで、ふと「IEって何の略なんだろう」と思って調べました。
すると"Infective Endocarditis"とのこと。
感染性、心内膜炎、ということになるのだそうです。
さらにendocarditisは、
endo-:「内側の」という意味の接頭語。ちなみに「外側の」はexo-。
cardio:「心臓」。心エコーをechocardiographyと言いますが、これを知ってるだけで一気に覚えやすくなりますね!(ただし患者がechocardiographyと口に出す機会はおそらくない)
-itis:「炎症」という意味の接尾辞。病的なニュアンスを表現するのに使えるので、televisionitisと言えば、テレビ病、テレビ狂!
endocarditisの発音としては「エンドーカーダイディス」というふうに聞こえます。
実際の発音はFORVOやYoutubeで聞くことが出来ます。便利だなぁ
FORVOは母語とする人の発音が聞けるので、とっても役立ちます(ただ、日本語を聞けば分かる通り、たまに”なまり”もあったり、難解な用語だったりすると、発音イマイチなこともあったり……)。
Youtubeも意外と役立ちます。ただこちら、手術の動画なども出てくるのでご注意を(^^;)
合わせて学習アプリHinativeもオススメです。
英語などで文章を書くと、その言語を母語とする人が添削してくれます。
やっぱりテキストとにらめっこするより、表現してゆく方がやる気出ますものね。
……って、なんの話だ。
IE(感染性心内膜炎)はInfective Endocarditisの略だよ、っていう、すごくどうでもいいお話でした。