薬物中毒患者の施設で、更生プログラムの一つとしてワイン造りも行う、伊・エミリア・ロマーニャ州に居を構える「サン・パトリニャーノ」。
今回は…“アウレンテ・ロッソ/サン・パトリニャーノ”の2021年VT…をいただきました。(^^♪
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【サン・パトリニャーノとは?/サイトより引用】
紺碧のアドリア海を臨むエミリア・ロマーニャ州リミニの丘から高品質なワインの数々を送り出し、イタリア国内外の権威あるガイドブックからも賞賛を受ける造り手であり、若者達を麻薬の連鎖から断ち切るための画期的な試みとしても社会的に高い評価を受けるプロジェクト。1978年開設。リミニの狭小な土地で、ヴィンチェンツォ・ムッチョリーニ氏によって設立された施設では、麻薬中毒の若者らが技術習得と社会復帰を目的として、家族の様に絆を深めながら、葡萄の栽培からワインの醸造、酪農から生ハムや乳製品の加工、テキスタイル、プロダクトデザインなど様々な事業に従事している。各分野ともイタリアトップクラスの専門家が技術指導に携わることでも知られ、特にワイン分野ではリカルド・コタレッラ氏が畑の管理から醸造までの指導にあたり、若者達と日夜努力を重ね飛躍的にワインの質を向上させたことで一躍注目を浴びている。保有する畑は約105ha。アドリア海から5km程内陸の石灰粘土質で形成される緩やかな斜面では、サンジョヴェーゼを中心に栽培され、全て手作業で選別、収穫される。若者らが取り戻した「誇りの結晶」とも言えるワインはテロワールを見事に表現し、著名なレストランやワインバーでもオンリストされるとともに、トレ・ビッキエーリをはじめとする栄誉ある評価を獲得している。
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■ヴィンテージ/2021年
■種類/赤
■タイプ/ミディアムボディ
■栽培/有機栽培
■農法/サスティナブル
■認証/SQNPI
■生産国/イタリア
■生産地/エミリア・ロマーニャ州、リミニ、コリア―ノ
■生産者/サン・パトリニャーノ
■原産地名称/I.G.T.ルビコーネ・ロッソ
■セパージュ/サンジョヴェーゼ
■ALC/13%
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光沢のある外観。色調はエッジ部分が赤紫がかった濃いめのラズベリーレッド。粘性は豊か。
香りのトップノーズは、ブルーベリー、ラズベリー、カシス、干しプラムの果実香が主体。徐々に牡丹、スミレ、ドライハーブ、紅茶、シダ、黒オリーブ、土、西洋杉や甘草、黒胡椒、シナモン、ナツメグ、コーヒー、鉄分、ロースト香等が感じられます。
味わいのアタックはしなやかで、ドライなニュアンスを含んだフレッシュな果実味と引き締まった伸びやかな酸味から、口当たりシルキーなタンニンのフレーヴァーが広がり、ビターなテイストを伴った、生き生きとした葡萄のピュアな旨味を余韻に向けて残す。
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ストラクチャーはとてもスマート。テクスチャーも滑らかで、エレガント性が高く、フニッシュに広がろ、木苺を噛んだような甘酸っぱい風味が印象的な、とてもフレンドリーな味わいのVINO ROSSOでした。(^^♪
★HP 81pt