日々是葡萄酒大賞(2022年) | 深煎りSOMMELIERの“日々是葡萄酒”

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~突然?ワインに目覚め…ワインエキスパート、ソムリエの資格を取得してしまった“親父”の備忘録?~

完全自己満足な投稿ですが(汗)、今年も当ブログ恒例?の「日々是葡萄酒大賞(2022年)」を選出させていただきました!

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 ☆第5位☆ 
MUTU 睦/メルロー カベルネ・フラン(2019)



ニュージーランド、ホークス・ベイに位置する「モアナ・パーク・エステート」の日本人醸造家「寺口信生」氏がワイン造りのコンセプトから醸造に至るまでを監修し、手掛けたブランド“MUTU(睦)”の“メルロー カベルネ・フラン”2019年VT。

口当たりソフトでまろやかな果実味と程良いコクを感じるしなやかな酸味に、キメ細やかでシルキーなタンニンのフレーヴァーが溶け込んだ、スマートながらも、しっかりとした芯の強さを感じる、洗練された風味が、アタックからフィニッシュまで続きます。

長年に渡り、成城石井のバイヤーとしてご活躍されていた「寺口信生」氏。
「日本の食卓を知り尽くした醸造家」である寺口氏が、日本の食シーンにマッチするワインを異国の地であるニュージーランドで造り上げた逸品。

果実味、酸味、渋味、そして絶妙な樽感が調和した、緻密で優美な味わい。
セパージュ的に、ボルドー右岸にも引けを取らない、とことんスマートでメローなテイストの一本でした。


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 ☆第4位☆ 
ピエトラドルチェ/アルキネーリ・エトナ・ロッソ(2013)




“地中海のブルゴーニュ”とも形容される「伊・シチリア島」、2005年創業の新進気鋭のワイナリー「ピエトラドルチェ」が地元の代表的品種であるネレッロ・マスカレーゼ100%で造り上げた“ピエトラドルチェ/アルキネーリ・エトナ・ロッソ”2013年VT。

心地良いビターなニュアンスを含んだ、ピュアで優しい果実味と締りのある伸びやかな酸味がバランスよく調和したエレガントなテイストから、力強さがありながらも、口当たりシルキーでしなやかなタンニンのフレーヴァーが広がり、余韻に向けてほのかなスパイス感としっかりとしたミネラリーな風味を長く残す。

ヨーロッパ最大の活火山であるシチリア島のエトナ火山の如く、頭から噴火している女性が描かれた、インパクト強烈過ぎる(笑)エチケット。
その通りのパワフルなボディと思いきや、正反対(笑)のフィネス感じる優雅な味わい。
「シチリアのピノ・ノワール」とも称されるネレッロ・マスカレーゼですが、ピノの優美さにシチリアの大地と地中海の恵みがプラスされた旨味たっぷりのVINO ROSSO。

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 ☆第3位☆ 
ドメーヌ・ド・モンブルジョー/レトワール・サヴァニャン(2012)



仏・ジュラ地方にあるレトワールで1世紀近くワイン造りに携わってきた、伝統的な造りに拘るレトワールの造り手「ドメーヌ・ド・モンブルジョー」の“レトワール・サヴァニャン”2012年VT。

ドライなニュアンスを伴った口当たりソフトでまろやかな果実味と程良いコクを感じる伸びやかでクリーンな酸味の広がりから、しっかりとしたビターなフレーヴァーを含んだ豊富なミネラル感と果実の凝縮感溢れる複雑でエレガントなテイストが余韻として持続。

産膜酵母由来?シェリー酒にも似たその複雑性の高い芳香と奥深く広がりのある風味…良い意味で(笑)何となくカルト的で独特の世界観感じるオリジナリティ溢れる仕上がりの一本でした。

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 ☆第2位☆ 
ボランジェ・ロゼ(N.V.)



1828年創業、世界中に熱心な愛好家を持つシャンパーニュの名門「ボランジェ」が、スタンダード・キュヴェである「スペシャル・キュヴェ」をベースに、アイ村とヴェルズネイ村のグラン・クリュ畑で収穫されたピノ・ノワールのみで造った赤ワインを5~6%加えて造り上げた“ボランジェ・ロゼ”。

溌溂としたフレッシュ感を含んだ膨らみのあるまろやかなな果実味と締りのあるしなやかな酸味に、ビロードのような口当たりの泡のシルキーなフレーヴァーが絶妙に溶け込んだ、ゴージャスかつエレガントなテイストがアタックから口中いっぱいに広がり、心地良いビターかつスパイシーなニュアンスを伴った、しっかりとしたミネラリーな風味が余韻として長く持続。

キメ細やかさストラクチャーをベースとした、ボリューム感あるゴージャスな味わい。泡の溶け込み具合も絶妙!流石、ボランジェ!ジェームス・ボンドも惚れこむ!(笑)のも納得のシャンパーニュ。

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 ☆第1位☆ 
ザ・プリズナー/レッド・ブレンド (2017



米・カリフォルニア州屈指の銘醸地「ナパ・ヴァレー」、何とも言えぬカルト感を醸し出しているインパクト“大”なエチケットとそのネーミング。
「ザ・プリズナー・ワイン・カンパニー」の“ザ・プリズナー/レッド・ブレンド ”2017年VT!

凝縮感のある豊かな果実味と円みのある優しい酸味、肉厚ながらも口当たりシルキーなタンニンがバランスよく調和した力強さの中に緻密さ感じるしなやかなフレーヴァーが広がり、心地良いビターかつスパイシーなニュアンスが溶け込んだ、しっかりとした果実の旨味とアルコール感が余韻として長く持続。

最初はそのネーミング(プリズナー【服役囚、囚人】から、「猛々しい」味わいを想像しちゃってました(笑)…確かに重厚感半端ないんですが、味わいの根底にしっかりとした気品(柔軟性)あるニュアンスが下支えしており、まさに「柔よく剛を制す」的な思想と5品種によるブレンドの妙が感じられる秀逸な一本でした。

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2022年、何だかんだ言って「健康」(←これ一番大事)で美味しくワインをいただけたことに「感謝」!

迎えた2023年、今年も新たなワインと出会えるとことが本当に楽しみですね。(^_-)-☆
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前回もお話ししましたが…今年で開設10周年の当ブログ、とりあえず心機一転?デザインだけは変えてみました(笑)。それ以外は今のところ変化なく、今後も地味地味に更新していく所存ですので、ご愛顧の程よろしくお願いいたします。m(__)m

さて、2023年正月三が日を過ぎ、通常モードに切り替えの方々も多いことかと思います。
昨年はワイナリーの収穫祭を始め、大なり小なり様々な行事等も徐々に再開され、世の中コロナ前に戻ってきつつあります?が、逆にまだまだ予断を許さない状況であることも事実ですね。

皆さま方もくれぐれもお身体にはご自愛いただき、今年も美味しくお酒をいただきましょう!(笑)


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