2021年「日々是葡萄酒大賞」 | 深煎りSOMMELIERの“日々是葡萄酒”

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~突然?ワインに目覚め…ワインエキスパート、ソムリエの資格を取得してしまった“親父”の備忘録?~

新年明けましておめでとうございます。

さて、当ブログもいよいよ10年目に突入!

残念ながら、昨年もコロナに振り回された1年となってしまいましたが…恒例?の2021年“日々是葡萄酒大賞”を選出しました!

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☆第5位☆

ニコラ・フィアット/パルム・ドール(2008)

 

1976年の創設からわずか30年余りで販売数量フランス国内№1、世界ベスト3と目覚しい躍進を遂げたシャンパン・メゾン「ニコラ・フィアット」が誇る、良年しか造られないプレステージ・シャンパン“パルム・ドール”の2008年VT。

フレッシュ感を含んだソフトでまろやかな果実味と伸びやかでシルキーな酸味がバランスよく調和した優雅なテイストに、膨らみのある泡のキメ細やかで口当たりクリーミーなフレーヴァーが溶け込んだゴージャス感満載の味わいが広がり、余韻には心地良いビター感としっかりとしたミネラリーなニュアンスを長く残す。

プレステージ・シャンパンの名に恥じないクオリティの高さを十二分に堪能できる一本。当然のごとくまだまだ熟成可能で、さらなる進化にも期待大のシャンパンでございました。

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☆第4位☆

ドン・ペリニヨン/ロゼ/ルミナスラベル(2006)


エチケットが光り輝く「ドン・ペリニヨン/ロゼ/ルミナスラベル」2006年VT。

凝縮感のあるまろやかな果実味としっかりとしたコクを伴った引き締まったしなやかな酸味に口当たりキメ細やかでクリーミーながらも力強いドライ感を感じる泡のフレーヴァーが絶妙に溶け込んだ、広がりと奥行きのある優雅なテイストがアタックから持続。余韻には少々のスパイス感を含んだ、心地の良いビターかつミネラリーなニュアンスを長く残す。

15年の熟成感と色褪せることのないフレッシュさ、力強くもエレガントなストラクチャー感じるゴージャスなロゼ・シャンパン。
間違いなくその歴史と伝統に裏打ちされた硬派な味わいのシャンパンでございました。

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☆第3位☆ ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ/クロ・デ・レア(2011)


1830年から続くヴォーヌ・ロマネの名門グロ一族の血を引くドメーヌのひとつである「ドメーヌ・ミッシェル・グロ」。
そのグロ家が100年以上受け継いできた単独所有畑(モノポール)「クロ・デ・レア」の“ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ/クロ・デ・レア”2011年VT。

芳醇でまろやかな果実味と川の流れのようなしなやかで綺麗な酸味をさらさらしたヴィロードのような滑らかなタンニンのフレーヴァーが包み込んだ、口当たりとても柔らかく上品かつ優美なテイストが口中いっぱいに広がり、余韻に向けて果実の旨味と程良いビター感がさらなるコクを付与した透明感がありながらも芯がしっかりとした魅惑的なニュアンスが長く持続。

若々しさの中にもしっかりとした芯の強さと妖艶な大人?の顔が垣間見える、味わいのバランス加減が絶妙な出来栄え。これがグロ一族の帝王学なんでしょうか、とても丁寧に造り上げられた感がダイレクトに感じられるVIN ROUGEでございました。

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☆第2位☆

ガヤ/バルバレスコ(1961)

 

イタリアワインの帝王と称される「アンジェロ・ガヤ」。
そのガヤの父である「ジョヴァンニ・ガヤ」が造り上げた貴重な1961年VTの“バルバレスコ”。

口当たりとてもソフトでまろやかな果実味とキメ細やかでシルキーな酸味がバランス良く調和した風格と気品のあるテイストから、60年の時を経たと思えないほどの生き生きとした力強さの中に底知れぬ優しさを兼備したヴェルヴェットのようなタンニンの極上のフレーヴァーが口中いっぱいに広がり、余韻に向けては甘味・酸味・渋味が三位一体となった奥行きと幅の広がりを感じる複雑性の高いニュアンスが長く持続。

人間でいえば「還暦」を迎えるワイン。
古酒の印象として何もかも知り尽くしたかのような落ち着きある味わいとともに何とも言えぬ儚さを感じるのですが…「ガヤ/バルバレスコ」、もちろんピークを過ぎた感はありましたが、まだまだ未来を見つめる活力をひしひしと感じました。
ガヤファミリーの祖が「天・地・人」総力を結集して造り上げられた、まさに至高のバルバレスコ。
ワインってホント素晴らしい!改めてそう思わせてくれる、ある意味泣けてくる一本!

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そして栄えある?2021年“日々是葡萄酒大賞”第1位は…

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☆第1位☆

シャトー・カロン・セギュール(2005)


「われラフィット・ラトゥールを造りしが、わが心はカロンにあり」


18世紀に、当時カロン・セギュールと共に五大シャトーのラフィットやラトゥールを所有していた“ニコラ・アレクサンドル・ド・セギュール侯爵が残した言葉とその思いをハートのラベルに込めたことで有名なメドック格付第3級“シャトー・カロン・セギュール”のグレート・ヴィンテージと言われる2005年VT。

濃縮感のあるまろやかな果実の旨味と心地良いコクを感じるしなやかで緻密な酸味から、屈強な鎧を身に着けたかのような逞しさとほのかなスパイス感を含んだ口当たりスムースでエレガントなタンニンのフレーヴァーが口中いっぱいに広がり、余韻に向けてそれらのニュアンスが高次元で調和した複雑性のある奥深く広がりのあるテイストが長く持続。

世紀のヴィンテージと言われる2005年VTのボルドーワイン。葡萄の力強さとその生命力がヒシヒシ感じられる、パワフルながらも底知れぬ優しさを兼備した納得の味わい。
もちろん!まだまだ元気溌剌な状態でしたので(笑)、今後どう変貌していくのかもホント楽しみなヴィンテージですが…今いただいても上質なフィネス感じる至高の一本。
2021年のNo.1はカロンちゃんで決まりです!

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新年、いまだ予断を許さない状況ではありますが、今年こそはただただ心おきなくワイングラスを傾ける日々が戻らんことを祈るばかりです。

それでは…今年も地味にブログを更新していければと考えていますので、何卒よろしくお願いいたします。m(__)m
 


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