2020年 日々是葡萄酒大賞 | 深煎りSOMMELIERの“日々是葡萄酒”

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~突然?ワインに目覚め…ワインエキスパート、ソムリエの資格を取得してしまった“親父”の備忘録?~

コロナの影響で消費量が激減した2020年でしたが(泣)…今年も毎年恒例?の“日々是葡萄酒大賞”2020年のTOP 3を選ばせていただきました!

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☆第3位☆

ニコラ・フィアット/ブラン・ド・ブラン/コレクション・ヴィンテージ(2008)



■ヴィンテージ/2008年
■種類/泡(白)
■タイプ/ブリュット
■生産国/フランス
■生産地/シャンパーニュ、コート・デ・ブラン、シュイィ村
■生産者/ニコラ・フィアット
■原産地名称/A.O.C.シャンパーニュ
■セパージュ/シャルドネ(100%)
■ALC/12%

1976年の創業からわずか30年余りで販売数量フランス国内№1、世界ベスト3と目覚ましい躍進を遂げたブランド「ニコラ・フィアット」が、出来の良かった年に収穫された葡萄を使用して造り上げた“コレクション・ヴィンテージ”シリーズの2008年物。

膨らみのあるまろやかでソフトな果実味としっかりとしたコクのあるしなやかな酸味を心地良いドライ感を伴った緻密でクリーミーな泡のフレーヴァーが包み込んだ、上品で優雅なテイストがアタックから口中に広がり、余韻に向けては奥行きと広がりのある風味とミネラリーなニュアンスが持続。

ブラン・ド・ブランの真骨頂ともうべき綺麗な酸はもちろんのこと、清らかで瑞々しい味わいの中に12年熟成のしっかりとした複雑性の高さを感じさせてくれる、才色兼備なシャンパンでした。

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☆第2位☆

カンポ・デル・ドラゴ/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(2005)



■ヴィンテージ/2005年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/イタリア
■生産地/トスカーナ州、シエナ、モンタルチーノ
■生産者/カスティリオン・デル・ボスコ
■原産地名称/D.O.C.G ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
■セパージュ/サンジョヴェーゼ・グロッソ(100%)
■ALC/14%

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会が発足された1967年、協会の設立メンバーだった歴史あるワイナリーで、現在はイタリアファッション界の名門、フェラガモ家が所有する「カスティリオン・デル・ボスコ」の単一畑の上級キュヴェ、“カンポ・デル・ドラゴ/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ”の2005年VT。

しなやかでソフトな果実味と伸びやかでキメ細かい酸味が調和したエレガントなテイストがアタックから広がり、程良いビター感を含んだしっかりとしたコクと力強さを持ちながらも、口当たりヴェルヴェットのような滑らかなタンニンのフレーヴァーが余韻に向けて長く持続。

前にいただいた1999年VTとは違い、エレガントさを追求したクラシックなスタイルに変貌していましたが、こちらも15年熟成の落ち着きとまだまだ活力ある生き生きとしたテイストが高次元で調和、最初から最後まで「威風堂々」とした優雅な味わいを堪能させてくれる傑出したブルネッロでした。

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☆第1位☆

ラ・カーサ/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(1986)



■ヴィンテージ/1986年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/イタリア
■生産地/トスカーナ州、シエナ、モンタルチーノ
■生産者/テヌータ・カパルツォ
■原産地名称/D.O.C.G.ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
■セパージュ/サンジョヴェーゼ・グロッソ(100%)
■ALC/13.5%

1859年創業、単一畑でのブルネッロ造りにいち早く取り組んだ造り手としても有名な「テヌータ・カパルツォ」のフラッグシップである“ラ・カーサ/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ”の1986年VT。
漫画「神の雫」でも紹介(1985年VT)された翌年のヴィンテージになりますが…『このワインはラファエロの名画「ガラテアの勝利」、その胸のすくような勝利の余韻、勝利の甘いキスだ』と表現された一本。

滑らかで柔らかい果実味と伸びのあるしなやかな酸味が高次元でバランス良く調和したとても上品で優雅さが感じられるテイストから、ビロードのようなスムースなタンニンが口中いっぱいに広がり、余韻に向けてはそれらが一体となった複雑性のある奥深いフレーヴァーが長く持続。

一昨年いただいた2008年VTも素晴らしい出来でしたが、今回いただいた1986年VTは硬さや角も取れたどこまでも優しく、どこまでも柔らかい究極とも思える舌触りと喉越し…喉元過ぎれば五臓六腑の細部まで染み込むような緻密な味わい。まさに至高の一本と言って間違いない逸品。文句なしで2020年の第1位に選出です。

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残念ながら、2020年は経験したことのない苦渋の年となってしまいました。
今後どのような状況になっていくのか、2021年睦月 いまだ先行き不透明ではありますが、かつての平穏な世の中に戻ることを祈りつつ、地味にブログを更新していければと考えています。(*^^)v

 

 


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