街を歩いていて、時々建物の外壁にすーっと筋のような線が見えることありませんか?
地震による揺れや経年による、構造躯体のクラック(ひび割れ)。
コンクリートは、固まった後も、長ーい時間をかけて水分を放出しているので、徐々にクラックが発生するのはやむを得ないことなのです。
なので、クラックが発生してもさほど神経質になることはないのですが、ただし、ヘアークラックと呼ばれる、幅0.3㎜以下のもの。
0.5㎜のシャーペンの芯が入ってしまうくらいの幅だと、要注意です。
もちろん、自然発生的に出るだけでなく、地震などの揺れを受けた時に、ひびが入ることがあるのですが、このひび割れの現れ方で、建物の瑕疵が判明することがあります。
通常、壁面などにひび割れが入る場合は、ある一定の方向に向かって直線的に入ります。
これが、湾曲して現れたり、複雑な線を描いて出てくると、疑ってよいでしょう。
通常、直線的に現れるクラックが、なぜ湾曲するのか?
構造スリットが正しく入っていないためです。
構造スリット?
何じゃそりゃ??
一般的にはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、建物の損傷に大きく左右する大事な施工箇所です。。
コンクリートの建物というのは、一つの構造体に見えて、実は所々に切れ目を入れて、分割されているんですね。
その切れ目には、一般的に発泡樹脂系の板状の材料が埋められて、そして表面をタイルで仕上げたり塗装したりして、見かけ上は一体の建物に見えるよう仕上げています。
こんな感じで切れてます。平面的に見たところ。
なぜ、こんな面倒なことをするのかって?
これは、地震などの外力が加わった時に、雑壁と呼ばれる非耐力壁が受けた力を、フレーム(柱や梁など)に伝えないようにするため。
なんかこむずかしくて、ようわからん!
・・・至極簡単に例えていうなら、ドミノ倒し。
一カ所ちょん、と倒すと、だだだって倒れますね。
途中一カ所、間を抜くと、そこで止まります。
原理としては、そんな感じ。
・・・かなり荒っぽい例えですが
でもこれが、地震の時に被害を大きくするか否かにかかってくるのです。
で、この構造スリットが正しく入っていないと、みょーな割れ方をしてしまうのです。
割れるだけならまだしも、そこがウィークポイントとなって、崩壊の可能性だってあるのです。
単なる構造スリットと侮ることなかれ!
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