I don’t know

ドイツから、ポーランドへ移動する為、

バスのチケットをネットで予約していた私。

国際バスターミナルへ行き、

電光掲示板で、出発ゲートを確認するも、

ドイツ語での表記だった為、

さっぱり分からず。

インフォメーションへ行き、

バスチケットを渡し、

出発ゲートを確認する。

１０番にバスが来ると言うので、

出発時間まで、少々待っていた。

『待つ』と言う行為に、慣れてた私は、

出発の１５分前にバスが来なくても

あせりもしなく、

気長に、バスが到着するのを待った。

２３：００出発の夜行バスは、

時間になっても姿を見せない。

それどころか、

さっきまで表示されていた、

私が乗るはずのバスの表記が

電光掲示板からも姿を消していた。

乗り過ごしたのか・・・？？

いや、そんなはずはない。

ずっと、１０番ゲートを見ていたはずだ。

バスは来ていない。

再び、インフォメーションへ駆け寄り、

バスが来ていない事を訴えた私。

インフォメーションの男性は、

何語か分からない言葉で返してくる。

近くを通った女性に、

ドイツ語を英語へ訳してもらうと、

私が乗る予定の２３：００出発のバスは、

別のバスに変更になった。

多分、次のバスに一緒に乗せてもらえる。と言う。

次のバスがすぐに来たので、

乗り場まで行き、

運転手にチケットを見せる。

運転手は、

『このバスじゃねぇよ、

　おじょうちゃんの持ってるチケットは。』

『このバスには、乗せられねぇ。』とだけ言い、

私にチケットを付き返してきた。

再び、インフォメーションへ行き、

先ほどの男性に抗議する。

バスは、いつ来るの？

本当に来るの？と訴える私。

やつは、I don't know！と

一言だけ言い捨てた。

そんな事ってあるのですか・・・？

とりあえず、来るのか、

来ないのか、分からないバスを

待ってみる事にする私。

１時間たっても、別のバスに乗れる気配なし。

私は、無事にポーランドまで

行けるのかさえ不安になってきた。

このまま、来るか、来ないか分からないバスを

待ち続けても、寝る事さえ出来ない。

先ほどの、インフォメーションの男性に、

『バスは、いつになるの？明日の朝？』と尋ねる。

彼は、『Ｗａｉｔ！！』（待て！！）と

私に怒鳴りちらした。

ブチっと頭の中の血管が切れたのが理解出来た。

おめぇの犬じゃねぇーし！！

プリーズぐらいつけれや！！

さんざん待たされ、

段々、イライラしてきた私。

もう、このまま寝てしまおうかと思った時、

１台のバスが待合室の入り口に止まり、

運転手が下りてきた。

インフォメーションの男と何やら会話した後で、

運転手は、私の元へやってきて、

『チケットプリーズ』と言ってきた。

要約、バスに乗れる。

チケットを見せ、バスへ案内された。

荷物を預ける時に、

運転手へ、

『このバスは、ポーランドのクラクフまでダイレクトで行くの？』と尋ねると、

『I don't know』と返された返事。

・・・・・運転手のお前さんが、

行き先知らんで

どこに向かうのこのバス・・・。

ふざけた奴らだよ。

結局、ポーランドへ行くのかすら分からない状況の中、

寝ることさえ出来ず、

朝を迎えた。

どこかのバス停でバスが停車し、

今まで運転してた人が下り、

新たな運転手が乗ってきた。

そして、

無事にクラクフへ行ってくれる事が分かった。

簡単な英語を話すのがやっとな

インフォメーションの男と運転手。

私のヨーロッパでの、

孤独な日々の始まりです。

ランキング参加してるよ♪
一日一回のポチで、今日の運勢は絶好調♪
↓↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村