金曜夜から

彼の家へ。

初めて行った。

お世辞にも綺麗とは言えない

部屋。

たばこ…

ごめん…

こないだ、私が彼のために

初めて買ったたばこ…。

種類が違ったんだね…

さりげなく覚えて

驚かせようと思って

こないだドライブで

立ち寄ったコンビニで、

彼が買ったたばこ

必死でさりげなく盗み見て

一生懸命、頭のなかで覚えたつもりでいた…


…買ったつもりでいた…

、得意気に渡した私に

彼はなにも言わず、

めちゃくちゃ喜んでくれた…

ありがとーって。

大切にしたいから、吸わないでとっとくなんて言いながら…。

ほんとは、そうじゃなくて…

違う種類だから吸えなかったんだね…

ごめん…

いまだになにも言ってこなぃ彼

…ほんと、やさしぃ人なんだって

…こどもな私に

合わせてくれてたんだ…

見えない心…

あなたの心

広さ

教えられました

言葉ではない

もっと深い人間の大切な部分

見せられた気がした…






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