運命〜12〜 | haruhareのブログ

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ずっと書きたかったことをちょいちょい書いてきます。

彼とは毎日、朝と夕方にメール。夜は電話で話した。

「冬休みまで帰れないわー。」
「えぇーじゃあ、しばらく会えないの?」
「ごめんね、土日勉強しなきゃいけないから寮から出れないんだ。毎日電話するから、ね。」
「わかった…」
早速の試練。
『これってプチ遠恋だよね…つらいな…』


「あと…実はさ、おまえから毎日電話かかって来てたとき、生徒会長からも毎日電話かかってきてたんだよね。俺、どうしたらいいかわかんなくてさ、大変だったよ。今度遊ぶ約束してたんだけど、さっき連絡あってさ、遊ぶのなしになった。」

「そうだったんだ…」

会えない不安に重なって、彼のカミングアウト。
彼を紹介してくれた生徒会長には、いろいろ彼のことを相談してて、いつも親身になってくれて、つきあうことになったこともすごく喜んでくれてた。
『毎日電話してたなんて、遊ぶ約束してたなんて言ってなかった』
『もしかして…好きだったのかな…』
なんだか、不安になった。


生徒会長に聞ける勇気はなかった。
彼女はそれからも今まで通り、手紙をくれたり、教室まで会いに来たりしてくれたけど、あたしは『なんで?』って疑問が消えないままだった。
でも『彼を好きなの?』なんて今更聞けなかった。


しばらくして、
「好きな人ができた」
彼女からの突然の告白にびっくりした。
「塾の先生でね、大学生なんだ。」
ほっと胸を撫で下ろす。
『じゃあなんで、彼に毎日電話してたんだろ?』
聞けない。
聞けば、きっと彼女はちゃんと答えてくれる。けど、あたしはまだ自信もなくて、こわくて聞けなかった。
彼女と彼の距離が近いのを知ってたから。

彼にはまだ当分会えない、不安な日が続く。