私が介護士時代三年目ぐらいに現場の責任者になった
最初は上司の期待に答えようと必死に仕事をした。
上司にも怒られながら、時折褒められたりされ、やりがいを感じながら仕事をしていた。
年数を重ねるにつれ上司からの要望も増えていった。
褒められる事はなく、仕事内容も辛くなっていった。現場の事について怒られるような事の方が多くなっていた。
そして私自身もあの人のようになりたい。
と思うようになり、なりたい理想の自分、理想の介護士を自ら作り上げていった。
そのなりたい自分、理想の自分、理想の上司を自分の中で大きくしすぎて、いつからか理想に押しつぶされていた。
そんな事にも気付かずに仕事をしていた私はある日潰れてしまった。
必死にやっていた自分を認めてあげれず、褒めてあげれなかった。
そしてついにボロボロになった私は上司に責任者を下ろして下さいと伝えた。
私は思った。責任者をして、会社に自分の居場所を作るよりも、自分を褒めて、認めてあげれる責任のない地位の方がより魅力的に見えた。
責任者を降りてからは自分より褒めてあげれるようになった。(今になってみれば自分に甘すぎたのかもしれないが)
自分の存在を認めてあげれるようになった。
全ては心に余裕が出来たのだ。
その時の私は何もかも楽しくなくて、会社の行き帰りの車では何してんだろ…と泣きながら会社に行ってたのだ。
周りから褒められる事、認めてあげる事、褒めてくれる人、認めてくれる人はいるだろうが、自分自身を認めてあげる、褒めてあげる事の方が何よりも価値のある事だと思う。
だから私は自分に甘々に仕事に行ったえらい!早起きしたえらい!食べたかったスイーツをコンビニに行ったのに我慢したえらい!欲しかった秋服を我慢したえらい!!
となんでも褒めてあげるようになったのだ。