亡き伯母の思い出⑤

伯母が無くなる三ヵ月前くらいから
3時くらいになると、体温が38度を超える。
伯母のかかりつけは総合病院。
うちから片道40分。
当時、次男は幼稚園年中さん。
伯母のところに行くと、1日仕事。
朝から診察、幼稚園のお迎え迄に
帰れるはずが帰れない事も当たり前。

さすがに毎日熱が出るので
診察の時にご相談した。
入院して経過観察して欲しいと
希望するが、空きがないと。
近隣も空きがないと。

仕方ないから、うちから1番近い
入院設備のある病院へ
入院させた。

入院の荷物に、最期に着せて欲しいと
私にワンピースを渡す伯母。
洋裁が得意だった妹(私の実母)が
仕立てたベルベットのワンピース。

最期に着物は着せないでほしい。
私の葬儀は、自分の姉の告別式を
したところでしてほしい。

了解。
私の車に、ベルベットのワンピースを
積み、葬儀のご相談にも
事前に伺った。

続く。