そんなこんなでK氏との関係が始まった。

今思えば、初めてお手当てを頂くようになった男性。

色々な美味しいものをごちそうして頂いたり、

連れて行ってくださったり。



でも「契約」っていうのを前面に出した割り切った関係。

私にも向こうにも特に愛はない。


私にとっては、

Y先生との関係を清算するための手段でもある。



彼と会うときは常に強い気でいくように心がけてる。

跳ね返すくらいの強い気。

K氏との出会いは、これまた不思議。

K氏と出会ったのは、Y先生と出会った直後だったから。


どうしても、私の中では

Y先生と出会ったことと、K氏と出会ったことが

まったく関係ないことだとは思えない。


K氏「すみません、あの、、」

私「はい?」

K氏「すごくオーラがあったからつい、」

私「ええ」

K氏「あの、彼氏とかっていらっしゃるんですか」

私「はい、いますけど、、」(なにこれ、何やら面白くなりそうな展開!)

K氏「そうですよね。もしよければ少しお茶でも」



つづく
そしてその週の日曜日、

私は一人で外苑前の駅にいた。

Y先生の事務所を訪ねるために。


その日はちょうどイチョウ並木が見頃を迎えていて、

家族連れやカップルでにぎわっていた。


未来の夫と子どもと私がここに来るときがいつか来るだろう、

そしてその時は、今日の日のことをどんな風に思い出すんだろう。

なんて一人考えながら、クロワッサンをかじる。


そうこうするうちに、約束の時間になり、

外苑前の駅前で待ち合わせ。


ドキドキしながら事務所へ。


 
・・・

夢のなかにいたみたいだった。

コポコポと音を立てる加湿器の音で目が覚める。



約束の時間はどうしても来る。

金31万円也。

この時のことは忘れない。

人生で札束を持ったのはこれが初めてだったから。

たしかに、諭吉と目があった。

たった30万。たかが30万。

でも当時の私にはすごく意味のある金額。


この判断が間違っていませんように、

いや、間違わせる結果になんか絶対にしない。


このとき、決意した。