- 前ページ
- 次ページ
今日は午前中、Tくんの家の近くのカフェにてお勉強会。
彼は来年受験。
来年の今頃は、きっと今みたいに冗談言い合ってられないかな。
部屋の中はあったかくて、
冬の渋谷の白っぽい空気、すこし窓が曇ってる。
この時代に生きてるよ、
この部屋のなかが平和で包まれていれば、
外の世界がどんなんだって構わないや、って思った。
彼のまっすぐな少し薄い瞳、少年と大人の狭間の顔立ち、
なんでこんなに泣きたい気分になるんだろう。
彼の赤ちゃんみたいなにおいの掛布団に埋もれていることだけが、
今日の私の唯一の生きてる証拠だった。