- 吉本 ばなな
- アムリタ〈上〉
- 吉本 ばなな
- アムリタ〈下〉
何度も読んだのにまた読みたくなり、
一気にばななさんの「N・P」と「アムリタ」をむさぼり読む。
本は好きだけど、
持ちたいわけじゃなくて読みたいだけなので
整理して整理して減らしていくのが常なのに
ばななさんの本は
時々無性に読みたくなるので
本棚の定番
二つともストーリーも文章も
暗記するくらい読みこなしているのに
不覚にもまた泣いてしまった。
すごく泣きたかったんだって想った。
だから無意識のうちに手が伸びたのだろう。
川端康成の美少女時代の作品と
すごく重なる。
が、圧倒的に違うのは
刹那に偏らない強さを感じることかな。
このどうしようもない喪失感。
それでも生きるエネルギーに
引き込まれる。
「N・P」の庄司さんみたいな男の人にキュンとなる。
「アムリタ」は自分と名前も字も同じ
真由ちゃんに心奪われる。
死にゆくひとばかり好きになる。
いつもながらはかなさに弱いなぁ。。。
童話の「人魚姫」の世界、
シャンパンの泡みたいに
注いだ側から消えていく
あの淡い感じにぐぐっと惹きつけられてやまない。
ネガティブな文章って他者が読んで
後味良いものじゃないと思うから
いつでも本音トークのワタシも
一応ここでは
極力そういう部分は書かないように
努めていたのだけど、
ちょっと今病んでます。。。
コンビニでカップめんやらお菓子を
手当たりしだいに買い込んで
味わいもせず胃袋に詰め込んでる自分を
客観的に見て
あぁ、また病んでるなって思う。
お腹が空いてるわけじゃなくって
食べ物詰め込んで
お腹がくちくなってると
自分の中にあるブラックホールに
吸いこまれずに済みそうな気がして。
そういう時、
どうして素直に甘えられないんだろうね。
仕事を持つ母に気遣ってた子供の頃のまんま。
「助けて。」ってひとこと言えれば楽になるのに。
そのひとことがどうしても言えない。
そういうことが言える女の人になりたい。
自分の事は自分でしか癒せないって思うのに
ありったけの愛を込めて抱きしめてくれる
腕を求めてしまう。
母にかまって欲しくて
子供の頃、
今日みたいなどしゃぶりの雨が降ると
傘もささずに一目散に外に出た。
恋人に叱って欲しくて
吸えもしない煙草に手をつけてみたり
夜更けまで飲んだり、
「かまってちゃん」だった時代に比べれば
今はひとりごちて復活できるし
誰だってたまには
こういうときあるだろうから
まだ大丈夫なのだけど。うん。
今はあんまりだいじょばないけど
だいじょうぶ。
ブログ書く元気あるしね。
こういう自分の居場所があるというのは
いいものです。
自分だけの日記だと、
オチもなく、
くらぁーい気持ちのまんま次の朝に
なっちゃいそうだし。
書くという作業を通して
自分の中の心の澱を丁寧に
すくっているのでしょう。きっと。
言葉にすると
うすっぺらいが
そういうこと。
KIN7 青い共振の手