何年か前に、「自分で書く◯◯」シリーズが流行ったことがありました。
徒然草、百人一首などの日本の古典を、エンピツや筆でなぞり書きをしていくのです。
本棚を何気なく見ていたところ、当時買ったものが数種類も眠っていたのに、気がついたのです。
万葉集、百人一首、般若心経などなど。
私は文字を書くのが好きです。
子供たちが幼かった一時期、ほんの数ヶ月でしたが、書道を習ったことがありました。
和紙の巻紙に、さらさらと筆でしたためた手紙を書くのが、私の夢でした。
楷書はデッサンに通じるものがあり、バランスを取るのがとっても難しくて。
行書や草書は間の取り方と、半紙の白と墨の黒の対比が、私の中ではクロッキーと同じなんですね。
子育てと仕事で、自宅での練習時間を取ることもままならず、結局は挫折してしまったのですが。
それで、本棚の中に、手付かずになっていたそれらの本を見つけた時、字を書きたい!という欲求がムラムラと込み上げてきたのでした。
デッサンをしている時は、無になれる。
フルートを吹いている時も、無になれる。
そして、字を書いている時も、無になれる。
私は、パーキンソン病の症状のため、字をまともに書くこともままならなくなってしまいました。
何とかペンは握ることは出来るのですが、書いているうちに、だんだん小さくなってきて、ノミが歩いているような文字の羅列になり、後で見たとき、自分でも解読不能の時がしょっ中。
でも、ゆっくりとなぞっている時は、その大きさで書こうという意識が働くのか、時間はかかりはすれ、何とか書けることが分かりました。
何たって、楽しいのです。
そして、その古典の解説も付いていますので、勉強もできる!
ずっと続けていく先に、私の文字を書く運動神経と、その部分を司っている脳が、活性化できるんじゃないかと、密かに期待しています。
お読み頂きまして、ありがとうございました。
