私の実家のお墓は、四国は愛媛県の宇和島というところにあります。
何しろ遠いので、最後に墓参りをしたのは随分前のこと。
車で東名高速をひた走り、瀬戸内大橋を渡り、着いたのは約12時間後。
宇和島は魚師の町らしく、港に船が入ってくると、早朝からスピーカーで音楽を鳴らし、町の人たちに帰還を知らせるのでした。
こんな遠くでは、墓参りもままならないと、2年ほど前に、住まいのある鎌倉からほど近い、葉山の風光明媚な墓地に移しました。
私は3人姉妹の長女です。
私が28歳のときに亡くなった父は、どうしても男の子が欲しかったようですが。
結婚して2人の男の子をもうけ、彼らを父に見せてやりたかったなぁと、今でも思います。
長男は出かける前に、会うことが叶わなかった祖父の遺影の前で、「おじいちゃん、行ってきます」と、コクンと頷きます。
それが彼の毎日の儀式になりました。
お墓が四国にあったときは、そういうそぶりも見せなかったのですが。
お彼岸に墓参りに行きそびれた彼は、昨日、一人で行ってきた様子。
天国にいる父は、孫達の姿を見ることが出来ませんが、長男の気持ちが届いて、きっと喜んでいることでしょう。
家族のこうした姿を見るのは、私も心の底から喜びが湧いてきます。
ご先祖さまは、家族の絆を繋げてくれる役割をしてくれるんだなぁって、つくづく思います。
お読み頂きまして、ありがとうございました。