去年の今日、フロイデ地方は、雪の舞う寒い日でした。
元々、噛まずにガツガツ食べるワン仔だったのて、もどす事だけが、気掛かりなフロイデ君でした。

でも、だんだんもどす事が頻繁  になり、夜中も眠れない日々が続いていました。
とうとう、去年の今日、娘に、「このままだと、倒れてしまいそうなので、獣医さんに介護の仕方を相談しようかしら…。」   と  電話をしてしまいました。

それも、フロイデの横で。(. .) 

夫が午後からの出張で、「僕が午前中みてるから、用事を済ませてきていいよ。」  

途中電話をすると、「まるで、ゆ~きやこんこ、みたいに喜んでベランダをウサギ飛びしたよ!」   
まるで、信じられませんでした。

前日カメラを付けてもらいましたが、私の携帯には繋げす、娘婿経由で、「お母さん、良く眠っています!」  メールが届き、急いで、持ちきれないくらいのオシッコシートや、フード、オムツを買って帰りました。

フロイデは、私を見て喜び、「フロイデ~そんなに雪が楽しいの?」  と    抱えてそっとベランダに出しました。

そしたら、この数年間聴いた事がないような大きな声で、ウオーン    ウオーン   ウオーン    と
3回啼きました。

私は、ビックリして、直ぐに抱えてベッドに横たわらせました。
そして、私も、フロイデの鼻にくっつくように、横たわりました。

その時、フロイデは、今でも涙が出るくらい、哀しそうな目で、ジッと私を見つめました。

娘夫婦に留守番を頼み、夕刻 2時間ほど出掛け、帰宅すると、フロイデの息づかいが、まるで私を待っていたかのように、穏やかになったそうです。夜中、3回もどしました。3回目は、四時半でした。

横で、ついうとうとして、5時過ぎに、ハッと目が覚めて見ると、息をしていませんでした。

手を躰の下に入れると、まだ、温かくて、柔らかで、まるで、「お母ちゃん、今から逝くね。」 

そう言いにきたようでした。

あの大きな、ウオーンは、ありがとう!お母ちゃん、もうお別れだよ、

後で気が付きました。

今でも、後悔していること、なぜフロイデの前で、倒れそうだと娘に話したのか、家族だといいながら、結局  ワン仔としか思って居なかった…。人と思っていたら、絶対に、介護の仕方など話したりしなかった。

フロイデは、どんな気持ちで聞いていたのか…。
きっと、「もう、これ以上ママに迷惑かけられないなぁ」   そう思って、その日に旅立っていきました。

その事を思うと、きっと、私が虹の橋に行って、「至らないママでごめんね…」  

言えた時、少しは涙が少なくなるのかなぁ~。

フロイデ!今日は良いお天気でね、お正月からずっと暖かいよ!

今年なら、もっと一緒にたくさん楽しいこと出来たのにね。