こんにちは。
「いい咬み合わせ」が口の中に得られると
どういう感覚になるのか、
矯正の先生に聞いてみました。
歯医者さんなんだから、
「1歯対2歯咬合」的なものが得られると
どんな感覚になるのかを
教えてくれるのでは?
と期待していたのですが…
違いました。
歯型を出してきて、
上下の歯列を動かしながら説明してくれたのは、
「例えば左側で食べ物を噛もうとして、
左奥歯が上下で接触するようなときには、
右側にある上下の歯は離れる(上下の間に隙間がある)」
というのが「いい咬み合わせ」なんだそうです。
もし、噛んでいない方の上下の歯が当たるようだと、
奥歯の痛みが激しくて、歯や歯茎が長持ちしないらしいです。
「いい咬み合わせ」というものを、
こんな風に「動的に」捉えて説明されるとは
思ってもみなかったので、
いささか面食らいました。
そして、
説明して頂いた内容も、
何となくわかったようなわからないような感じだったので、
家に帰ってググって調べてみました。
整理してみると…
先生が説明しようとしていたことは、
のような状態のことだと思います。
確かに、左奥歯でモノを咀嚼しようとするとき、
右奥歯は上下が離れています。
これなら、右奥歯や歯茎がいたずらに痛むことはないでしょう。
でも、「???」と思ったのは、
このイラスト(図3)の状態を実現することと、
歯列の状態(歯の並び具合、歯の傾き具合、歯の高さetc.)って、
あまり関係がなさそうに見えるんですけど…。
「まったく関係ない」とまでは言いませんが、
どちらかというと、
下顎の動かし方、つまり下顎についている筋肉のクセの方が、
関係していそうに見えるんです。
それで、
咀嚼するときの下顎の動きについても
少し情報を探してみました。
それで見つけたのがこちらの
ひろ矯正歯科さんのサイトです。
少し長いですが、ページの中ほどからの引用です。
「臼歯部で咀嚼する際の運動をみると、まず、ほぼ正中線上で開口したあと、(下顎は)咀嚼側へと側方移動しながら閉口してゆきます。下の歯が上の歯に接したあとは、その咬頭斜面に沿って少し移動して、すりつぶし(臼磨運動)を行い、その後、次の開口に移ります。」
ああ、そうだったのか
目から鱗です。
口を開けて、
噛もうとする側に下顎をずらすときは、
純粋に顎関節や顎の筋肉によって下顎の動きはコントロールされているけれど、
その後、モノを噛み潰しながら
下顎が最初の位置までもどってくるときは、
奥歯の状態(歯の並び具合、歯の傾き具合、歯の高さetc.)によっても
動きがガイドされているんですね。
びっくりです。
私には多分、未体験の動きです。
私自身の噛み方は、
噛もうとする側に下顎をずらすところまではいいのですが、
そのあとは、獅子舞の獅子の顎のように口を閉じるだけです。
杵と臼で餅つきするようにして、食べ物を懸命につぶしています。
奥歯の出っ張りの斜面に沿って、
上下の歯をすべらせながら、
下顎が横に動く、なんてやり方、知らなかったです。
それに、思い当たることがもう一つ、あります。
それは、寝ている時の「食いしばり」です。
睡眠中の「歯ぎしり・食いしばり」とセットで言われることが多いものですが、
私は「食いしばり」の方ばかりをしていて、
記憶の限りでは「歯ぎしり」の方をしたことがありません。
というのも、
たぶん、上下の歯がいったん咬み合わさると、
その咬み合わせが緊密すぎて、
横ずれできるような経路がなくなってしまう、
そんなふうな歯並びだったからだと思っています。
食いしばりも、
獅子舞の獅子の顎のような噛み方も、
奥歯や歯茎に負担がかかって、とても危険みたいです。
矯正で「いい咬み合わせ」になったら、
「奥歯の出っ張りの斜面に沿って、
上下の歯をすべらせながら」モノを噛みつぶせるようになるのでしょうか???
とても気になるので、
次回の調整のときに、
先生にもう一度確認してみます。