今年一番の寒波が訪れているそうですね。

 

先日、

「この辺りではホワイトクリスマス…

なんてことはなさそう」

と書きましたが、

やっぱりこの辺でも雪が降るかもしれません。

あまり大ごとにならないとよいのですが…。

 

天気予報でこれから大雪が見込まれている地域の皆様、

どうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。

 

さて、「デーモンシステム」という名前を

ネットで始めて見たのは、

矯正先を探していた6,7年前でした。

 

「デーモンシステム」と聞いて、

「ずいぶんと変わった名前をつけたものだなあ」と

思った方は私以外にもきっといらっしゃると思います。

(どうやら開発された先生のお名前から

このように名付けられたようです。)

 

ネット上で、

「デーモンシステムなら摩擦が少ないので、

早く歯が動いて、矯正期間が短縮できる」

というコメントをよく見かけたので、

「一体どういう装置なのだろう」

と興味をもって、くわしい説明を探してみました。

 

が、具体的なイメージが湧くような説明は

なかなか見つからず…

 

そうこうしているうちに、

自宅から通える範囲に

信頼できそうな先生が見つかったので、

自分の矯正はその先生のところで始めてしまいました。

 

それで、矯正を始めた後で、

治療をお願いした先生が

「ストレートワイヤー法」と

「スタンダードエッジワイズ法」の

どちらの先生なのかが気になって、

二つの方法の違いについて調べ始めました。

 

その時に

↓下にリンクが貼ってある

星歯科矯正さんのサイトを見つけて、

 

「ストレートワイヤー法」

「スタンダードエッジワイズ法」

「デーモンシステム」

 

の三つの違いの謎がいっきに解けましたチューリップ赤

 

 

リンク先の星歯科矯正さんのページの下半分に

「デーモンシステム」について書かれています。

 

「デーモン」は「ストレートワイヤー法」の一種で、

さらにアーチワイヤーの結紮に関して、

次のような特徴があります。

 

すなわち、ブラケットの溝にアーチワイヤーをはめたら、

あとはブラケットについている小さなシャッターを

スライドさせて閉じるだけです。

 

リガチャーワイヤー(髪の毛みたいに細いワイヤー)や

ゴムを使う必要がありません。

 

こういうシャッター方式での結紮を

「セルフライゲーション」と呼ぶそうです。

 

↓こちらの Ormco社のビデオクリップの

33秒~38秒あたりを見て頂ければ、

実際にどんなシャッターなのかがわかるかと思います。

 

 

Ormco社は、「セルフライゲーション装置は

結紮力が弱いので、摩擦力が最小化されることによって、

歯をより効率的に動かせる」と言っているみたいです。

 

(Advanced passive self-ligation technology with low ligation force, minimizing frictional resistance for more efficient tooth movement.)

 

「歯が効率的に動く」=「早く歯が動く」

と考えれば、

「デーモンシステムなら摩擦が少ないので、

早く歯が動いて、矯正期間が短縮できる」

というネット上のコメントは、

Ormco社が言っていることと、ほぼ同じですね。

 

 

でも、星歯科矯正さんは、

 

「摩擦が少ない装置はデーモンだけではない。スタンダードエッジワイズ法で使われているようなブラケットでも、摩擦が少なくなるように結紮することができる。」

だから

「デーモンだけが、特別に早く歯が動くわけではない」

 

というようなことをおっしゃっています。

 

素人の立場で大変僭越ながら私も、

星歯科矯正さんのお考えに賛成させて頂きたいです。

 

デーモンシステムも、インビザラインも、MEAW矯正も、

あと「ライトフォース理論」も、

我田引水的な自己アピールが強すぎるのではないかと

思っています。

 

患者は素人です。

臨床的に怪しい情報とまともな情報がごちゃ混ぜになって

あふれんばかりの引き出しから、

患者自身でまともな情報を見つけ出せ、

と期待されても困ります。

 

商業主義に任せて、

誤解を招く情報を、

医療者自らがたれ流しできてしまう現状を

このまま放置しないでほしいです。

 

患者を誤認・誤解の危険から守ってください。

 

 

これは余談ですが、

星歯科矯正さんは、

ストレートワイヤー法も、セルフライゲーション装置も、

矯正医の省力化のためのものだとして、

 

「そんなに手を抜いてどうするのでしょうか?」

 

とコメントされています。

 

話すとおもしろそうな先生ですね。

機会があれば、一度会ってお話してみたいです。

 

とはいっても、

時間と交通費もかかるし、

今のところセカオピをする予定はないので、

お会いすることはきっとないでしょう。