インビザライン・ドクターには
年間の症例数に応じた世界共通のランク付けが
あるそうです。
例えば
年間51症例以上ならプラチナ、
年間151症例以上ならダイヤモンド、
みたいな。
最近、ニュースになった
「マウスピース矯正の集団訴訟」で
問題の歯科クリニックの歯科医は、
最高位のレッドダイヤモンドであることを
うまく利用して、
新規患者を獲得していたようにも
見受けられます。
(← MONEY VOICEの記事参照)
でも、インビザラインのこのランク付け、
何だか不思議な気がしませんか?
「年間の症例数に応じたランク」と
言われると、
「矯正治療をきちんと完了させ、
咬み合わせを整えた」経験が、
「年間51回以上や151回以上の先生なんだ、
すごいな、いい技術をもっているのね」
と思ってしまいそうになります。
でも、実際は多分、違いますよね?
インビザ社自身も、
「プラチナ プロバイダー」
「ダイヤモンド プロバイダー」
と呼んでいるくらいだから、
ランク付けで重要なのは、単に、
「一年間にマウスピースを
プロバイド(つまり販売)した件数」ですよね?
マウスピースをプロバイドした相手(患者)の
咬み合わせが、
そのマウスピースの使用によって
本当に治ったかどうかは、
不問ですよね?
つまり、インビザライン・ドクターがもつ
プラチナやダイヤモンドの称号は、
その歯科医の技術力について、
何の証明もしていないということですよね?
(ただし、営業・セールス能力の
証明にはなっていると言えるでしょう。)
それなのに、
「レッドダイヤモンドのドクター」
と言われると、
「ものすごい先生なんだ」
と思ってしまいそうになりませんか?
「マウスピース矯正の集団訴訟」の
被害者の中には、
「レッドダイヤモンドのドクター」
と言われて、
実際には怪しい技術力を
信じてしまった方も
いらっしゃるようです。
インビザ社による
このような紛らわしいランク付け、
このまま放置していて大丈夫なんでしょうか?
今、マウスピース矯正を検討中の方々が
インビザライン・ドクターのランクの意味を
誤解・誤認したまま、
矯正先を決めることがないことを願っています。