創造と破壊 14番の遺言編 | サッカー相談駆込寺 Soccer Personal Lesson APE(アーペ)

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今日は
オランダ・エールディビジ編として
オランダのコーチングに
フォーカスを当てて
書いていきたいと想います。

まず、やはり先日亡くなられた
巨星 ヨハン・クライフ氏について
書いていかなければなりません。
私にとっては神であり
彼の率いるチームに
アヤックス、バルセロナに魅せら
オランダに渡りました。

順風満帆ではない
彼の人生ですが
彼が愛したサッカーに魅力され
彼が愛した『14』憧れ
彼が愛した攻撃的な戦術に圧倒され
ヨハン・クライフ氏が
私の永遠の教科書であることに
間違えありません。
心より御冥福をお祈り
申し上げます。

オランダサッカーと言えば
トータルフットボールですが
何をそう呼ぶのかは意外と
知られていないのでは
ないでしょうか?

ポジションが分断化
(セパレート化)されていた
1960年~1970年代に
ハイプレス(フォアチェック)
オフサイドトラップ
サイドをワイドに使い
ポジションチェンジを繰り返して
1974年W杯でオランダ代表は
決勝戦までで14得点1失点
(1失点もオウンゴール)
という結果を創りあげました。
名将マリヌス・ミケルス氏の
DNAを引き継ぎ
ヨハン・クライフ氏は
世界に指導者としても
多大な影響を与えます。

戦術としては
DF(ディフェンス)が守備
FW(フォワード)が攻撃という
時代に前線から『ボール狩り』を
始める事で相手に時間とスペースを
与えないことを徹底しました。

例1
オフサイドを有効的に使う事で
チームの前線のプレーヤーと
後方のプレーヤーとのスペースを
最短で20~30mに保ち狭い
スペースで速い、強いプレッシャーを
相手にかけてボールを奪い
同サイドから
速いカウンターを仕掛ける。
プレッシングサッカー
ゾーンプレスの原型です。

次に
奪ったボールを失わない事により
相手に攻撃される時間、回数を
減らす。

例2
今で言う
『ポゼッションサッカー』の
スタートです。
(ボール保有率という意味です)
相手にボールを奪われ
保有させなければこちらが
攻撃される事はないという考えです。
今のバルセロナ
バイエルンミュンヘンの原型です。

その為に必要な
プレーヤーの資質の変化にも
影響を与えました。

それまで(1970年代以前は)
ブラジル代表やドイツ代表に
に代表されるスペシャリスト達が
世界のサッカーを魅了し
引っ張っていました。
絶対的なフィニッシャー
ゲルト・ミュラー氏
ドイツのGKの礎
ゼップ・マイヤー氏
神様
ペレ氏
Furacão 
ジャイルジーニョ氏
などスペシャリストの世界だった
サッカー界に
トータルフットボールと
 オールラウンダー
必要性を説きました
(サッカーとは組織であることは
現代サッカーで証明されています)

オランダでされるディベートに
『オールラウンダーと
スペシャリストの必要性』
があります。
 
オランダには沢山の
オールラウンダーがいます。
最低でも2~3の複数ポジションで
結果が出せるプレーヤーが
(こなせるが日本のプレーヤーです)
多く、1番有名なプレーヤーでは
GK(ゴールキーパー)以外の
すべてポジションで
高い結果を出した
フィリップ・コクー氏が
有名ではないでしょうか。
PSV、バルセロナなどの
超一流チームでここまで
複数ポジションで結果を出せる
プレーヤーを輩出する事は大変
難しく育成年代での
正しい育成により
複数ポジション=複数のチャンス
を得れる可能性があるとも
考えられます。

スペシャリストの必要性を
問われる時に
オランダでは
スペシャリストポジションに
オランダ以外の国のプレーヤーも多く
毎回、毎回
激しいディベートになる事も
確かではあります。

スペシャリストポジションとは
FW(ストライカー)
(サイドアタッカー)
MF(ゲームメイカー)
DF(センターバック)
GKなどのポジションを表すことが
多いです。

スペシャリストの育成において
何かを追求すれば
失う何かがある』
という人材育成の基本にある
考えに オランダ・スペインは
当てはまっているのでは
ないでしょうか?
もちろん全てににロジックがあり
徹底され結果も出せる
オランダサッカー
トータルフットボールという
モノが私の原点であり
今の根底を支えています。
しかし前日本代表監督
イビチャ・オシム監督の
「目指しているのは
トータルフットボールだ。
ただしそれは永遠に実現されないが」
と発言の通りトータルフットボール
とはある種のベクトルであり
それを国、民族、文化などの
違いなどに合わせフレキシブルに
嚙み砕き理解するモノと考えています