レキシはどこへ消えた | 03零六

03零六

・ゼロスリーレイロク・

小林多喜二の「蟹工船」が若い人の間で人気が出ていて、共産党員が増えているという話を聞いたのは結構前のことです。

とうとう1万人ですか。


小林多喜二はプロレタリア文学の巨匠と言ってもいいでしょう。

最後は特高警察によって捕まり、その仕打ちが原因で亡くなった方。

私はこの頃の「共産」的考えは嫌いではありません。


しかし、今現在の「共産」とその当時の、小林多喜二が蟹工船に描いた「共産」には大きな隔たりがあります。

はっきし言って別もんです。

これは高校の日本史A以上を習っている人なら誰もが知っていることです。

そのはずです。

なのに、何故、今の共産党に入るのか。

私には分かりません。


小林多喜二の「共産」は欧州の考えが色濃く出ていると思います。

私の父が学生の頃、「学生運動」というものがさかんで

この考え方を掲げた団体も多かったそうです。

ちなみに父も学生運動に参加してました。

その父に

「今の共産党と小林多喜二って別もんじゃない?」

と聞いたら

「当たり前だ」

と言われました。

親子揃って首をひねる事態。