小林多喜二の「蟹工船」が若い人の間で人気が出ていて、共産党員が増えているという話を聞いたのは結構前のことです。
とうとう1万人ですか。
小林多喜二はプロレタリア文学の巨匠と言ってもいいでしょう。
最後は特高警察によって捕まり、その仕打ちが原因で亡くなった方。
私はこの頃の「共産」的考えは嫌いではありません。
しかし、今現在の「共産」とその当時の、小林多喜二が蟹工船に描いた「共産」には大きな隔たりがあります。
はっきし言って別もんです。
これは高校の日本史A以上を習っている人なら誰もが知っていることです。
そのはずです。
なのに、何故、今の共産党に入るのか。
私には分かりません。
小林多喜二の「共産」は欧州の考えが色濃く出ていると思います。
私の父が学生の頃、「学生運動」というものがさかんで
この考え方を掲げた団体も多かったそうです。
ちなみに父も学生運動に参加してました。
その父に
「今の共産党と小林多喜二って別もんじゃない?」
と聞いたら
「当たり前だ」
と言われました。
親子揃って首をひねる事態。