ラーメン屋のお婆ちゃんが倒れて
残った猫の里親にならないか?
というお話をいただいて
2年前に引き取りました。
お婆ちゃんが亡くなってしまったので
詳しいことはわかりません。
先住猫が2匹いましたので
お互いに慣れるまで1年ほどかかりました。
オスですが、体つきは小さく
おとなしい猫です。
先住のメスより小さいくらいです。
ラーメン屋の看板猫だったのでしょうか
呼ぶとすぐに寄って来ます。
でも、それ以上はベタベタしない。
猫ってそもそも気ままなものだからと
気にしていなかったんですが
でも気になる。
「何か壁を作って真から信用されてない」
そんな気がしていました。
今年の春頃から、あまりにも毛が抜けるので
エサに問題があるのでは?と思い
ネットで検索して沢山勉強しました。
・猫は肉食
→良質な高タンパクなエサが必要
・雑穀を消化する能力が低い
・小麦やコーンのアレルギーのある猫が多いらしい。
→グレインフリー(雑穀を使わないエサ)があるらしい。
・低価格帯のエサには※家禽ミールが使われている。
※家禽ミールとは、人間が食べないようなクチバシや骨、内臓など全てを乾燥粉砕したエサ。メーカーによっては死亡した個体の肉が使われている可能性もある。つまり何が入っているかはっきりわからない。(ざっくりな説明です。詳細は調べてください)
・猫は人間と違い赤色が見えない。
→エサに着色料は必要ない。
・酸化防止剤や保存料
→自然の成分を使って酸化防止しているエサがあるらしい。
・年齢によってエサが違う
→全年齢対象のエサがあるらしい。
今年の夏に、子猫とその親を保護しました。
14歳オス、メス
推定9歳オス
1歳メス
1ヶ月半メス
合計で5匹のママになりました。
多頭飼いだと、エサを分けて子猫用、成猫用、シニア用、老猫用と用意するのは大変なことです。
それで、グレインフリーの全年齢対象のエサを導入しました。量を調節すればどの年齢でも健康に生活できる。というのがメーカーの考え方です。
高タンパクなエサは、1週間で結果が出ました。
・抜け毛が減って、毛がふわふわになった。
・元気になって活動量が増えた。
・目に力があり生き生き見える。
・吐き戻しがピタッと止まった。
・ウンチが臭くなくなった。
・口臭もなくなった。
「わー!すごい!やっぱりエサって大切!」
と、大喜びしていたんですが
1ヶ月後
推定9歳オスのコットンが
「なんだか様子がおかしい」
「元気も食欲もない」
「水ばかり飲んでる」
・・・・・
動物病院で診てもらうと
血液検査の結果「腎不全」と診断されました。
検査値からすると腎臓の75%は機能していないだろうとの事。
慌てました!
だって、腎臓病には低タンパクなエサを与えるべきだからです。
高タンパクなエサに切り替えた途端の出来事でした。
全くエサを食べなくなって、力なく水のボウルとトイレを行ったり来たりするコットンに
心を鬼にして、朝晩薬入りのエサを注入器で流し込んでやりました。
おかげさまで4日目の朝、自力でカリカリのエサを食べました。
「僕、もう自分で食べられるから、お薬いらないよ!」
そう言っているようでした(笑)
病気が教えてくれました。
人間の都合で、様々な情報が溢れているんだって!
キャットフードののランキングサイトを見れば、今食べているエサがどのランクでどれだけ体に悪いものかが書いてあります。
「えー、早速エサを変えよう!」ということになります。
ところがその裏に何があるかというと
アフリエイトというサイト運営者の収入につながる仕組みがあります。
間違ったことが書かれているわけではありませんが、その情報が、自分の猫ちゃん達に合うかどうかは別な話です。
メーカーの主張も様々です。
高たんぱく質で、雑穀のないものが良いとするメーカーもあれば
多少の雑穀は必要と考えるメーカーもあります。
中には、猫ちゃんに必要なもではなく、飼い主の満足のために製造しているかのようなエサもあります。
美味しそうに見えるとか、ウンチの後始末がしやすいとか、そのために必要のない着色料を入れたり、繊維質を多くしたり、食感や満腹感を出すためにアレルギー源のコーンや小麦やグルテンなどを沢山使用したりするものもあるのです。
飼い猫は、自分でエサを取ってこれないわけですから、エサの管理は飼い主の責任だと学びました。
そして、生死を心配するような日々を何日か経験して、コットンが私に甘えるようになりました。
ようやく壁がなくなって信用されたみたいです。
9歳じゃまだまだ早いよ!
寿命を全うするまで、残り25%の腎臓で
頑張って長生きしようね。
「ママのところにもらわれて楽しかったよ」
「コットンを看取ることができてよかった」
お互いにそう言ってお別れするまで
大事に育てたいと思います。
あなたの愛猫のお話も是非聞かせてください。