前回の記事では商標登録の大切さについてご説明いたしました。今回は「商標」とは一体なんのかという質問にお答えいたします。


商標とは、「誰が作った商品なのか」、「誰が提供しているサービスなのか」ということを表したものです。

たとえば、「L」と「V」が重なったロゴを見つけるとその商品がルイヴィトンによって作られた製品であることがすぐにわかります。「Tiffany & Co.」と表示をみれば、その製品が高価な装飾品であることがわかります。会社名や店舗名を使って商品・サービスを取り扱う場合は、その会社名・店舗名が商標に該当します。

商標は特許庁から一度認められる(登録される)と、その権利を独占的に使用することができます。そのため、多くの大企業や中小企業、または個人事業主が商標登録者となっております。





アパレル業界において強力なブランドの構築が重要な経営課題であることはいうまでもありません。ブランドができていれば、消費者がその商品を持っていることに対してステータスを感じてくれたり、高額の商品であっても進んで商品を買ってくれたりします。たとえば、エルメスやティファニー、ルイヴィトンなどのブランドはいい例です。


ブランドを構築すると上記のようなメリットがある一方、デメリットもあります。それは、ブランドの模造品が出てきて模造品のお陰でオリジナルのブランドのイメージや品質を消費者に勘違いされてしまう可能性があることです。


模造品からオリジナルのブランドを守るためには、ブランドのロゴやブランド名を商標登録 しておく必要があります。商標登録 しておくことで、模造品が出てきた場合に、差止請求や賠償金の請求ができたりします。


いったん登録した商標は5年または10年ごとに更新が可能で、更新をし続ければ永久に保護することができます。


商標は先願主義なので、先に出願をされてしまうと後から登録できなくなってしまいます。今はまだ模造品が出ていないから大丈夫と安心していると、いつの間にか商標登録を先にされてしまい、逆に差止請求を受けてしまうことがあります。こうなるとそのブランド名やロゴの使用は諦めなくてはいけません。そうならないように早めの商標登録 をオススメします。