ご縁が再び繋がった出来事

11月6日月曜日は肉体も精神も疲れていて

朝からぐったりしていた。

コタツの中に足を入れてPCを触っている。

玄関のチャイムがなった。

「Amazonからの配達便だ」

現に5日にまとめて注文するのが毎月の日課

である。恐らく届いたのは水だな。いや米

かな?

 

そう思って「はあい」とインターホンに呼び

かけようとしたら「あれ?この頭いつもと違う」

「え?この頭のスキンヘッドの具合は」

 

私:「え?なんで来られたのですか?」

彼:「届け物に来ました」

私:「いや、開けません」

彼:「・・・・・・・・」

 

遠方からはるばる自宅に来たのは別れたはず

の彼であった。確かに喧嘩前はこの日に水族

館に行く計画を立てていた。それで自宅にい

ると知っていたのか・・・。

 

オートロックを解除してマンション内に

案内。彼は断じて中に入ろうとはせず

「今日は謝罪に伺っただけです」と言い

野菜や和菓子をたくさん持ってきた。

 

私:「いやいや玄関前で揉めていると近隣の

目もあるので・・・」

彼:「近くの喫茶店でお待ちするので」

 

完全に無防備の格好・スッピン姿の間抜けな

私。その目の前に見切りをつけたはずの彼が

いる。なんじゃ、この展開?!

頭と心が混乱している。

しかし遠方から来ている相手を無下に

できない。そこで、自宅に入るように何度も

お願いして

(女性宅に今まで入らなかったらしい)

珈琲を準備して飲んでいる間に

身支度をした。

 

還暦過ぎの彼が神妙な顔つきで私に語る。

「先日の電話の件で、私が大人げない対応を

して申し訳ありませんでした。あの後あなた

が泣いている気がして眠れず、体調が悪くな

り居ても立っても居られなくなりました」

 

そして涙を浮かべて男泣きしていた。

 

え!私はどうしたらいいのか・・・。

既に私の中で見切りをつけていただけに

困惑してどう言葉を返したらいいのか。

 

続く