久しぶりの再会(デート)

デートの計画はほぼ私が立てている。
相手は基本的に「ヨッパさんにお任せ」で
人によってはこのタイプの男性は✖️だと思う。
数日前から綿密に計画して相手に事前に伝える。
県外から高速バスで来られるため、そこからの
時間配分や流れに従って過ごしていた。
昨日は市内にある庭園巡りと映画鑑賞で計画。
快晴日和の中で庭園を散策。
「アキラとあきら」を鑑賞。
若い頃であれば、こんな単調なデートは休日の
無駄使いだと思っていたと思うが
(遠出して記憶に残る日を過ごしたいという考え)
人生の紆余曲折を経ている私たちには
ボーッとできるくらいのゆとりがいい。
K氏は写メや動画で私を撮るのが好きらしい。
私もK氏を撮って後から変顔をLINEに送信し
互いに「何、この顔、変顔〜」と言いながら
たわいもない内容でバカ笑いする時間が一つ
の楽しみになっていたのだった。
(完全に二人だけにしか分からない世界)
 

越えられない恋愛事情

 
それは突然起こった。既に私たちは4回の衝突を
繰り返している。理由はいつも同じであった。
ほころんでいた傷を無理やりなかったことにして
継続させたとしても、同じ問題が忘れた頃に
突然降りかかってくる。どこかで覚悟はしていた。
こうなるだろうという覚悟はできていたのだが
実際に衝突すると、感情が揺さぶられてしまう。
人間とはこんな時につくづく脆いと感じてしまう。
昨夜デートから帰ってきて夜の電話の途中で
雲行きが怪しくなり、深夜1時半まで珍しく
話し合いに至ったが、K氏の正論オンパレードと
論破に近い理屈の羅列に疲れてしまった。
「あなたは学習能力がないね」
そう放たれてしまった。それは百も承知している。
しかし頭で理解しながら、心がついていけない私。
K氏の素性が完全に電話の口調で漏れていた。
こんな時、人は試されている。感情に流されずに
もう一人の自分を斜に構えて覗いている。