先日に引き続きトラックマンの端くれな私が書かせて頂きます。いえ、私が強く書かせてくださいとお願いして今回も書かせてもらいます。


先日八百長は絶対ないと書いた直後に起きた黛君の事件。巷では「八百長だ」「着順操作だ」と言われています。まあ私も完全な部外者であればそう見ますよね。だけど考えてください。直線あんなに馬を追っているんですから、わざと負けるんだとしたら直前まで馬を追わないと思いませんか?



と黛君を擁護してみましたが、黛君に限った事ではありません。私達は自分が勝った馬の馬券をレース中じっくり見る事は出来ても、他の馬を見る事はあまりしません。当然ですよ、フルゲートで18頭なんていたら全部レース中マークするのは不可能なんですから。

とある馬主さんはリーディング中位のジョッキーを乗せてきます。その方の話だと「その方が一生懸命追ってくれる。」との事でした。

馬主さん視点で考えれば馬券よりも賞金です。5着よりも4着がいい訳で、仮に4歳以上500万条件に出走した際は

8着-約70万円

9着以下-約30万円

となっているんです。レースを途中で諦めてしまう騎手は当然いる訳で、脚が無くなると追わなくなる騎手が残念ながらいるんです。乗ってる騎手からすれば8着も9着も変わらない訳ですから、まあビリにならなきゃくらいの感覚なんでしょうね。Y騎手に言ったら「じゃああなたが乗ってみてくださいよ」なんて言われちゃいましたけど、そんな程度しか思ってない人もいるんです。でも馬主さんは高い馬を買っている訳で、月々の飼葉代もバカにならないんですから、この40万円の差はかなり大きなものになっているんです。



さて、話を戻して馬券を買っている側の視点に戻しましょう。黛君の馬は2着になりました。当然馬主さんには2着賞金が入り、同じく厩舎、厩務員にも賞金が分配される訳ですが、馬券を買っていたファンには何も返ってきません。「馬単を買っていた人は裏も買う人がいるんだからそんなに外してる人はいないよ」と言う方もいましたが、馬券が当たった外れたの話ではなく、競馬ファンが蚊帳の外にいるって事を私は伝えているのです。


競馬は賭博でありスポーツなんです。全部の馬が平等に走れる条件はそうありませんが、せめてレースはゴールするまで一生懸命に追って欲しいものですね。


それではお邪魔しました。キャバさんの体調を気にしている方、大丈夫ですよ。ただ単に忙しいのが理由なだけみたいですから来週は自分で書くのではないですか?(僕は本業が忙しい!)