不妊治療経験の私はミアに自分の姿が重なりました。
一気見しました。
★ザクっとしたあらすじ、ネタバレあり。
これは作家のミアとシングルファザーのエミールの愛の物語。デンマーク映画。
肉食系作家のミアはある日シングルファザーのエミールを紹介してもらう。
2人は恋をして、タイミングをみてエミールの前妻との子供を紹介し2人はパートナーに。みんなで暮らし始める。
エミールは子供が欲しいというミアの希望を快くうけいれる。
しかしなかなか子供ができない。
不妊治療クリニックに足を運ぶことを決めた2人。
そこでエミールの精子が減っていて自然妊娠は難しいという現実に向き合うことに。
ホルモン剤の影響もあり
ミアはだんだん情緒不安定に。
不妊治療は女性に負担がかかりがちで、
ミアは苛立ちが抑えられなくなってくる。
エミールは前の奥さんとの間には子供ができたのに‥というやるせない気持ちが募る一方。
八つ当たりでも文句もなんでも受け止めてくれる優しいエミール(精子が少ないという負い目があるのだと思う)。
排卵のタイミングを逃したくないから出先でも何とかセックスをする2人。
そして妊娠検査薬で陰性をみるたびに落ち込む。
ある日友人夫婦と食事した2人は
妊娠報告をうける。
前回の妊娠が辛かった友人は妊娠を喜べない。ひたすら辛くて怖いという。
妊娠がただ羨ましいミアはその姿を見て複雑な気持ちになる。
そして彼女は、中絶を決意。(なにかホルモン剤を打って妊娠継続を阻止したみたい)。
それに付き合うミア。彼女はミアの前で痛みに悶絶し、
そのあと塊の入った血のついたナプキン見せる。
つい、この子(胎児)を私の子宮に戻せたら‥と思ってしまうミア。
高度不妊治療に取り組み始める2人
ホルモン剤が増えるため、
ミアへの体への負担はさらに増える。
ミアの執筆中の作品をみて、エミールは自分のことを書かれてるのではないかと不安になる。
以前 僕のことは書かないでと頼んでいたから。
いつも穏やかなエミールはこの時ばかりは苛立ちを隠せない。2人は大喧嘩。
採卵日。
受精しなければ電話連絡が2日後にあるという。
2日後。
鳴らないでほしいと願っていたのに、電話か無情に鳴り響き…
採卵した6つの卵子はひとつも受精しなかったという連絡をうけ絶望するミア。
どん底な気持ちの中、子供のイベントに参加するミア。
しかしイベント中ついに叫びだしてしまう。
子供たちはおびえてしまったため、エミールが夜は付き添うことに。
そばにいてほしかったミアはやり場のない苦しみにむせび泣く。こんなとき一人で泣くのは辛いよね‥
荷物をまとめて家を出たミアは弟カップル(ゲイ)の元へ。
4日ほど経過しても話し合わない2人を心配する弟。
ミアは元住んでいたとこに戻るという。
そこにやってきたエミール。
話し合いたくないというミア。
雨降りしきる中 向き合おうと説得するエミール。
しかしミアの心は開かれない。
後日、弟にエミールの存在のありがたさを諭されるがそれにも耳を貸さないミアは
出会い系アプリで知り合った男性とデート。
しかしなんとなく違うと気づくミア。
エミールのところへ急いで向かうミア。
ミアに懇願され謝罪とミアの本当の気持ちをきき和解する2人。
クリスマス。
ミアと過ごすエミールと子どもたち。
翌日親友の妊娠連絡を受けるミア。
動揺するミアを気遣うエミールは
もう一度挑戦しようと提案。
もうあの苦しみに戻りたくないミアを、説得する。
で、結末は‥体外受精に再挑戦し、
受精の連絡を受けて喜ぶ2人でハッピーエンド
で、子供が生まれるというとこまでは描かれてません。
不妊治療経験者なら
ミアの気持ちや行動に共感すると思います。
毎月のホルモン剤投与。やるせない気持ち。どんどん出ていくお金。周りの妊娠報告におめでとうと笑顔でいい、「何で私は…?」と落ち込む気持ち。
私は20年前に体外受精のあと受精卵移植2回しましたがダメでした。
この経験は辛かったですが、しかしやれるだけやったので、いま子供がいないということにとても落ち着いていられます。
そういえば、私もむかしすごい頑張ってたなぁって…
懐かしいような、そして苦しかった思いを思い出しすこしうるうるしながらこの映画を見ました。