昨日から父は寝たきりになり、
意識が遠のくようになった。
大きい声で呼びかけると
ああ、、うう、、という返答や、
単語で返事して、
反応はするけど、もう会話にはならない。
看護師さんに薬も食事も無理にあたえなくていい といわれたが、
母はご飯を何とか食べさせようとしていた。
この日は数日前に予約してた訪問入浴の日。
前回(1週間前)は
笑い声の絶えない
楽しい時間だったが
今回は父は話せず、
しがみつけず 、(ほぼ寝てた)、
会話なく、、
何とも静かな入浴であった。
そしてこの日から浴衣を使うことにした。
母が昨日浴衣の存在を思い出して用意してあった。
今思うともっと前から使えばよかったよ。
パジャマは脱ぎ着せが大変である。
入浴中も殆ど寝てる状態だったが、
入浴後も父は眠り続けた。
夢を見てるといった。
飛行機に乗ってメキシコにいくんだと。
旅をしてると。
母は入院(緩和ケア科へ)させるといった。
もうどうしていいかわからないと。
きのうは、後もうすこしだから在宅介護頑張ると言ってたが…?
気持ちが揺れてるのか。
病院は2箇所や予約してたが、
なんと2箇所とも入れないという。
これには母ショック…
ギリギリまで頑張ってきてもう母には余力がのこってない。
父の希望が自宅での旅立ちとはいえもう無理である。
看護師さんに相談し、
看護師さんから病院にかけあってもらい
なんもな入院がきまった。
さっそくスーツケースを用意する母と姉。
おむつや、入院生活に必要なものを買うといって、
ホームセンターに出かけていった。
まるで旅行前みたい。
私は自宅待機して、
介護タクシー社と電話でやりとりしてた。
時折父に水をあげた。
ストローで数滴たらして、喉をさわると
嚥下してくれた。
午後には下顎呼吸か始まっていた。
足が冷たい。
甘いにおいは、すえはじめていた。
お父さん、本当に死んじゃうの?
私はそう思った。